【動画受講セミナー】
辻康介オンライン講座
「中世のソルミゼーション入門３ ～ 旋法の基本を学ぶ」（全3回）

旋法を腹で感じる！

「シ」 のない6音だけによる古い時代の階名唱を基礎から学ぶ好評セミナーの新シリーズが始まります。このシリーズでは、「旋法」について一から学んでいきます。調性音楽に慣れ親しんでいる人にとっては何となく苦手な「旋法」、説明を読んでもしっくりこない「旋法」ですが、楽譜から「歌心」を感じ取るには学ばない手はありません。このセミナーでは、6音階名唱を使ってその「旋法」をしっかり自分のものにすることを目指します。
なお、第1シリーズ、第2シリーズを見逃された方は動画で受講いただけます。第3シリーズの理解を深めるために合わせての受講をお勧めいたします。

《講師より講座内容の説明》
　ソルミゼーション＝古式6音階名唱では、ひとつの音の階名は、その音の上下に並んでいる他の音との音程関係、また、その音がこれから上行するのか下行するのか、あるいは、そこでどんな4度フレーズや5度フレーズを歌いたいのか、といった旋律の様々な特徴によって変わります。この6音階名唱独特の階名を選ぶ作業は、旋律の特徴を捉えることにほかなりません。そして、旋律の特徴についてルネサンスの人たちが様々に論じたものこそが、私達の知る「旋法」なのです。
　旋法については、音楽史や楽典などの教科書はもちろん、ちょっと検索すれば様々な説明が出てきます。でも、説明をいくら読んでも腑に落ちない、というのが多くの皆さんの正直な気持ちです。旋法の名前や半音の位置を憶えたところで歌唱や演奏にどう役立つのか？それどころか、理屈がわかっても実際の曲で旋法を識別することは出来ない、あるいはその違いを歌として楽しめない・・・というのが、ほとんどの皆さんの悩みです。
　暗中模索の「旋法」を手に取るための最強の武器は古式6音階名唱です。なにしろ、譜読みの道具である階名唱が旋律の解釈に直結しているのです。一つ一つの階名に対し、みなさんの歌心がどんなふうに応えるか？これによく耳を澄ましながら歌うことで、旋法を腹で受け止めることが出来ます。この講座では、ソルミゼーションの基礎を復習しつつ、実際の曲を6音階名唱で歌いながら、旋法：旋律についての様々な視点を確認していきます。きっと、シンプルで美しい旋律達は雄弁に語り始めるでしょう。そうなれば、パート練習も譜読みも楽しく歌えるにちがいありません。古楽を歌う人や演奏する人はもちろん、合唱指導、音楽教育、作曲に携わる方を始め、あらゆる音楽家と音楽愛好家の皆様の受講をお待ちしています。（辻康介）

講座概要

申込方法

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講師プロフィール

辻 康介　（つじ・こうすけ）

歌手。国立音楽大学楽理科卒、同大学音楽研究所研修課程修了、ミラノ市立音楽院古楽声楽2年専門科修了。声楽を牧野正人、C.カヴィーナ、R.バルコーニらに師事。E.ファディーニやD.フラテエッリらに古楽演奏論を学ぶ。1600年頃のイタリア音楽を中心に、さまざまなジャンルの音楽を歌う。能楽師・安田登とのコラボ「南蛮ムジカのオルフェオ」や「ジョングルール・ボン・ミュジシャン」「都市楽師プロジェクト」「Laudesi Tokyo」などで歌う。モンテヴェルディ「オルフェオ」（宮城聡演出・音楽青葉会）主演。これまでに「ビスメロVis Melodica」「ネーモー・コンチェルタート」「南蛮ムジカ」「Sestetto Vocale」「合唱団Ogmios」などを主宰、現在「辻康介と葉山古楽婦人会」主宰。聖心女子大学グリークラブ常任指揮者。聖グレゴリオの家、フォンス・フローリス古楽院講師。

動画配信セミナーについて

※この動画配信セミナーは、2022年5月～6月に行われたオンラインセミナーのアーカイブ動画となります。視聴期間中、お好きな時間に何度でもご覧いただけます。

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