【動画受講セミナー】
辻康介オンライン講座
「続・中世のソルミゼーション入門 ~ 復習&実践編」(全3回)

古の階名唱を学んで歌心を感じる好評セミナー、待望の続編!

「シ」 のない6音だけによる階名唱を基礎から学ぶ入門講座の続編が始まります。この続編では前シリーズで学んだことを復習し、実際の楽譜を使って譜読みすることでこのシステムをしっかり身に付けることを目指します。是非とも継続して受講していただき、読譜力・歌唱力の向上にお役立てください。前シリーズを受講されていない方も動画での受講が可能です。

《講師より講座内容の説明》
 かつて、ドレミの歌に「シ」はありませんでした。ドレミファソラの6つだけの階名で、子ども達はドレミの歌を歌い、グレゴリオ聖歌を覚え、新曲を独力で譜読みし、旋法を聴き分け、大人になれば作曲し、教会や劇場で即興を交え歌い演奏したのでした。11世紀にグイドという音楽教育担当の修道士が提案した古式6音階名唱は実はハイドンやベートーヴェンも学んだようです。モンテヴェルディやJ.S.バッハの頭の中ではラの上にシではなくファやミが響いていましたし、ジョスカンなどルネサンスの作曲家とその音楽を演奏したり聴いた人々の間では、シの無い階名はダジャレや隠語として機能していました。
 歴史的にも理論的にも興味が尽きないこの古式階名唱ですが、実は理論・知識としてよりも、道具として身につけることで本領を発揮し、読譜力・歌唱力の源になるのです。つまり、楽器などのガイド無しで一人で譜読みが出来るようになり、アカペラのパート練習でも音程が良くなり、一見ジミな旋律を心から楽しく歌え、ブレスの位置に悩むことなくのびのびと歌えるための基礎が古式6音階名唱なのです。
 この続編講座では、6音階でこそ見えてくる旋法的なフレージングと、古の調べでいい味を出している臨時音♭(いわゆる「ムジカ・フィクタ」を含む)の意味に焦点をあて、旋律を存分に歌うための手立てを探ります。一見、シンプルで美しい、でも、正直なところ物足りないこともある古の旋律の、雄弁な姿がうっすらと見えてくるでしょう。古楽レパートリーを歌う人や演奏家はもちろん、合唱指導、音楽教育、作曲に携わる方を始め、様々な音楽家や音楽愛好家、音感そのものに興味のあるすべての皆様の受講をお待ちしています。(辻康介)

動画受講

お申込み:2022/9/30(金)まで
辻康介オンライン講座「続・中世のソルミゼーション入門 ~ 復習&実践編」(全3回)

講座概要

講座名 辻康介オンライン講座
「続・中世のソルミゼーション入門 ~ 復習&実践編」
講師 辻康介
内容 第1回 どうしてわざわざ6音階?/5度と4度で旋律を歌う
第2回 「グイドの手」の歌心/♭と♮の判断
第3回 民主化された6音階名唱/ラの上のファが分かる
収録時間 各回約60分
受講料 3回通し4,000円(税込)※各回の受講設定はございません。
お申込期間 2022年9月30日(金)まで
動画視聴期間 2022年10月31日(月)まで

申込方法

下記「受講申込をする」ボタンよりお進みください。

講師プロフィール

辻 康介 (つじ・こうすけ)

歌手。国立音楽大学楽理科卒、同大学音楽研究所研修課程修了、ミラノ市立音楽院古楽声楽2年専門科修了。声楽を牧野正人、C.カヴィーナ、R.バルコーニらに師事。E.ファディーニやD.フラテエッリらに古楽演奏論を学ぶ。1600年頃のイタリア音楽を中心に、さまざまなジャンルの音楽を歌う。能楽師・安田登とのコラボ「南蛮ムジカのオルフェオ」や「ジョングルール・ボン・ミュジシャン」「都市楽師プロジェクト」「Laudesi Tokyo」などで歌う。モンテヴェルディ「オルフェオ」(宮城聡演出・音楽青葉会)主演。これまでに「ビスメロVis Melodica」「ネーモー・コンチェルタート」「南蛮ムジカ」「Sestetto Vocale」「合唱団Ogmios」などを主宰、現在「辻康介と葉山古楽婦人会」主宰。聖心女子大学グリークラブ常任指揮者。聖グレゴリオの家、フォンス・フローリス古楽院講師。

動画配信セミナーについて

※この動画配信セミナーは、2021年12月〜2022年1月に行われたオンラインセミナーのアーカイブ動画となります。視聴期間中、お好きな時間に何度でもご覧いただけます。

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