福岡オラトリオ・アカデミー2024「実践!モーツァルト《レクイエム》を歌う」

オラトリオ・アカデミーが待望の復活

バッハ、モーツァルト、メンデルスゾーンなどの宗教的合唱作品である「オラトリオ」を、多くの日本人にとって馴染みの薄いキリスト教の背景を知ることによって個々の作品のテキストの理解を深め、それが示す内容を響きで表現することを目指す「オラトリオ・アカデミー」が待望の復活!
ハイデルベルク教会音楽大学合唱指揮科教授・安積道也氏をドイツからお招きし、モーツァルトの《レクイエム》を課題曲にして、3日間でリハーサルとコンサートを行います。
多くの皆様のご参加を心よりお待ち申し上げます。

《講師メッセージ》
実践!モーツァルトのレクイエムを歌う
〜声と頭と耳を使ってモツレクを三日間で仕上げましょう〜

昨年8月に催した「合唱ワークショップ in 福岡」では3曲のアカペラ作品を仕上げました。出来上がった演奏が素晴らしく、参加者から「ぜひ本番に乗せたかった」というコメントを多数いただきました。それを受けて、今年「モーツァルトの《レクイエム》KV 626(以下:モツレク)を三日間で仕上げて、オーケストラと本番に乗せるワークショップ」という企画を立ち上げた次第です。

ところで、モーツァルトはどのような響きを想定して「モツレク」を書いたのでしょうか。楽器は、性能も響きも時代と共に変化していくので、当時の演奏楽器を用いるとある程度オリジナルの響きが再現可能です。演奏に関わる楽器で、唯一「声」だけが当時から性能も機能も変わっていません。変わっていったのは、我々の審美観であり、声の使い方です。それゆえ、かえって対処が難しいのですが、逆に様々な楽器の事情に合わせられるという大きな利点も持っています。ただし、もう一つ変わっていないものがあります。それはモーツァルトらによって書かれた音符たちです。音符たちが楽曲の中で楽器と共に「声に何を求めたのか」という観点から模索していくと、思いもよらぬ声に対するアイデアが出てくることがあります。あくまでも私の経験を通した読み込みですが、きっと皆さんにとって新しい声の使い方が幾つか提示できると思います。きっと、新たな合唱のあり方や異なるモツレク像との出会いがあるに違いありません。

この度のワークショップは、私が福岡で「西南オラトリオ・アカデミー」の名で行ってきた事業のパワーアップ・ヴァージョンです。声という楽器を合唱でどのように使うのか、また、オーケストラと合わせるときに、合唱はどのように声を使い、何を聞かなければならないのか、ということを徹底的にやってきました。中でも、正しい知識、キリスト教理解に沿った歌詞の読み込み、そしてその解釈を具体的にどのように声の響きに変換するのか、ということがアカデミーの中核でした。この路線を維持しつつ、ドイツでの新たな経験を活かして、さらに一歩踏み込んでまいりたいと思います。

今回、合唱とオーケストラの合わせに時間を割きますので、器楽を含めたモツレクの全体像がよく理解できると思います。オーケストラは通常のモダン楽器を使用しますので、より実践的です。様式をよく知る器楽メンバーとの共演から得るものは、とても価値があります。

時間が限られているので、音とりはご自身でやってきていただくことが前提となりますが、これまでモツレクを歌ったかどうかは、関係ありません。モツレクの背景や内容を前もって勉強したい方は、連動企画のオンライン講座もあわせて受講ください。

福岡の地で皆さんとモツレクに向き合えることを楽しみにしています。
(ハイデルベルク教会音楽大学合唱指揮科教授 安積道也)

福岡オラトリオ・アカデミー2024「実践!モーツァルト《レクイエム》を歌う」

講座概要

講座名 福岡オラトリオ・アカデミー2024「実践!モーツァルト《レクイエム》を歌う」
講師・指揮 安積道也(ハイデルベルク教会音楽大学合唱指揮科教授)
独唱 ソプラノ:志方緑
アルト:関根真理子
テノール:江川靖志
バリトン:原尚志
管弦楽 オラトリオ・アカデミー・アンサンブル福岡(モダン楽器使用)
コンサートマスター: 大内山薫
合唱 福岡オラトリオ・アカデミー合唱団
日程 2024年8月10日(土)~8月12日(月・振休)
会場 8月10日:そぴあしんぐう 大ホール(福岡県糟屋郡新宮町新宮東4丁目1-1)
8月11日&12日:福岡市立西市民センター ホール(福岡市西区内浜1-4-39)
タイムスケジュール 第1日:8月10日(土)
10:00~13:00 合唱リハーサル(1)
14:00~17:00 合唱リハーサル(2)

第2日:8月11日(日)
14:00~17:00 合唱リハーサル(3)
18:00~21:00 オケ合わせ(オケ+合唱)

第3日:8月12日(月・振休)
10:00~13:00 全体リハーサル
14:30~16:00 コンサート

演奏曲 W. A. モーツァルト《レクイエム》KV 626全曲 (ジュスマイヤー版)
W. A. モーツァルト《アヴェ・ヴェルム・コルプス》KV 618
募集人員
受講料
◎合唱受講:100名(S.30 A.30 T.20 B.20)
受講料 18,000円(コンサートチケット2枚付)
応募締め切り:2024年5月31日(金) → 6月15日(土)まで延長します。
※募集人数に達したパートは締め切り前に受付を終了する場合がありますことをあらかじめご了承ください。

◎聴講:20名
受講料 3日通し10,000円(コンサートチケット1枚付)
※定員に達し次第受付を終了いたしますことをあらかじめご了承ください。

楽譜 《レクイエム(ジュスマイヤー版)》《アヴェ・ヴェルム》ともベーレンライター社版を各自でご用意ください。
主催 福岡オラトリオ・アカデミー実行委員会
主管 株式会社コーラス・カンパニー

合唱受講の申し込み

合唱受講の申し込みの受付は終了いたしました。「聴講」ならびに「演奏会」チケットのお申し込みをお待ち申し上げます。

合唱受講の申し込み

合唱受講: 100名 (S.30 A.30 T.20 B.20)
受講料 18,000円(コンサートチケット2枚付)
応募締め切り:2024年5月31日(金) →6月15日(土)まで延長
※募集人数に達したパートは締め切り前に受付を終了する場合がありますことをあらかじめご了承ください。

聴講の申し込み

聴講:20名
受講料 3日通し10,000円(コンサートチケット1枚付)
※定員に達し次第受付を終了いたしますことをあらかじめご了承ください。

福岡オラトリオ・アカデミー第1回演奏会

W. A. モーツァルト《レクイエム》KV 626レクチャーコンサート
日時 2024年8月12日(月・振休) 14:30開演(14:00開場)
会場:福岡市立西市民センター ホール
〒819-0005 福岡県福岡市西区内浜1丁目4−39
(地下鉄:福岡市営地下鉄 姪浜駅から徒歩 約5分)

【指揮・解説】
安積道也(ドイツ・ハイデルベルク教会音楽大学合唱指揮科教授)

【独唱】
ソプラノ:志方緑
アルト:関根真理子
テノール:江川靖志
バリトン:原尚志

【管弦楽】
オラトリオ・アカデミー・アンサンブル福岡(モダン楽器使用)
コンサートマスター: 大内山薫

【合唱】
福岡オラトリオ・アカデミー2024合唱団

チケット 一般1,500円 学生500円

チケットのお申し込み→こちらよりどうぞ。

主催:福岡オラトリオ・アカデミー実行委員会
主管:株式会社コーラス・カンパニー

連動企画 (Zoomウェビナー)

安積道也教会音楽講座6「実践!モーツァルトの《レクイエム》〜歌い手と指揮者のための“深めの”基礎知識〜」(全2回)

2024年
第1回 7月6日(土)
第2回 7月13日(土)
時間 各回とも15時00分~16時30分(90分)※受付開始30分前
受講料 2回通し6,000円(税込)※各回の受講設定はございません。
アーカイブ動画 あり・視聴期間2024年8月31日まで
主催 株式会社コーラス・カンパニー

講師プロフィール

安積道也(あづみ・みちや)

 シュトゥットガルト、並びにフライブルク音楽大学にて教会音楽科A課程と大学院合唱指揮科を最優秀で修了。ドイツ国家資格教会音楽家最高位(A級カントール)取得。2004年第1回バイロイト合唱指揮者コンクール優勝。これまでに、合唱指揮をM. シュルト=イェンセン、D. クルツ、H. M. ボイエレに、管弦楽指揮法をS. サンドマイヤーに師事。
2009〜19年、福岡にて西南学院音楽主事。在任中オラトリオ作品に特化した合唱団「オラトリオ・アカデミー」を設立。学院の音楽事業を手掛ける傍ら、全国各地で客演指揮、オルガンコンサート、合唱指導、講習会講師、合唱コンクール審査員などを幅広く活動した。教会音楽の理論と実践を専門とし、アカペラから管弦楽付きオラトリオ作品まで、幅広いレパートリーを持つ。エリザベト音楽大学元非常勤講師、キリスト教礼拝音楽学会元理事。
2020年、ハイデルベルク教会音楽大学合唱指揮科教授に就任。再びドイツに拠点を移し、教会音楽科育成課程における指揮科の責任者として教会音楽家の育成と教会音楽・合唱音楽の発展に尽力する。ハイデルベルク教会音楽大学室内合唱団常任指揮者。コロナ禍において、マンハイム室内管弦楽団、古楽オーケストラ・ラルパ・フェスタンテなどと、ヘンデルの《エジプトのイスラエル人》、モーツァルトの《レクイエム》等共演。また、「ハイデルベルク春の音楽祭」にてバッハの《マタイ受難曲》上演。音楽大学主催Summer School(2022年:宗教と音楽―「エジプトのイスラエル人」、2023年: William Byrd没後400年記念、2024年:八歌集Achtliederbuch出版500年/コラールカンタータ300年記念事業)プロジェクトリーダー・指揮。

※この動画は、2023年8月18日〜20日に行われた対面セミナーを録画したものをご覧いただくものです。視聴期間中、お好きな時間に何度でもご覧いただけます。

※動画は「vimeo」を利用して配信いたします。PC、スマートフォン、タブレットのいずれからでもご視聴いただけます。会員登録は必要ありませんが、スマートフォン、タブレットをご利用になる場合は、あらかじめVimeoアプリをインストールされることをお勧めします。

※お申込み・お支払い完了後、動画のURL記載したメールがお手元に届きます。お申込み後、2日経ってもメールが届かない場合は、弊社までご連絡ください。携帯電話の迷惑メールフィルターの設定で、@choruscompany.com からのメールを「受信する」にしてください。

※この講座は対面で開催いたします。

※お客様のご都合による欠席の場合、返金はいたしかねますのであらかじめご了承ください。

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