若手合唱指揮者支援プログラム~ Stonebase Program ~ 助成対象講座

安積道也合唱指揮マスタークラス2025「言葉を振る2」

音楽と言葉の関係を合唱指揮法の視点から深める!

ハイデルベルク教会音楽大学合唱指揮科教授・安積道也先生による合唱指揮マスタークラスを今年も開催いたします。
昨年に引き続き「言葉を振る」をテーマとして、「歌詞」を持つ「合唱曲」を振るために重要な事柄を中心に3日間にわたってじっくり学んでまいります。
指揮受講、合唱受講につきましては、選考で受講者を決定いたしますので、まずはエントリーをお願いいたします。

なお、本マスタークラスは、「若手合唱指揮者支援プログラム ~Stonebase Program~」の助成対象講座です。金銭的な理由からこれまで参加を見送られていた若い合唱指揮者の皆様も、ぜひ本プログラムをご活用のうえ、積極的にご参加いただければ幸いです。

「若手合唱指揮者支援プログラム ~Stonebase Program~」の詳細は、コチラをご覧ください。

《講師からメッセージ》
外国語の歌詞を歌う際、子音と母音の問題は避けて通れません。語尾の子音を切るタイミングを全員で繰り返し練習したり、カタカナ発音から脱却するのに苦労した経験がある方も多いでしょう。実は、この「言葉」を合唱団として形作る難しさは、ドイツ人がドイツ語を歌う際にも同様に発生します。昨年、同じテーマでマスタークラスを行いましたが、今年はさらに一歩踏み込み、音楽と言葉の関係を合唱指揮法の視点から深めていきたいと考えています。

例えば、ピアニストが鍵盤に向かって1音ずつ音の大きさやアクセントを指示することはありません。彼らは指で鍵盤をコントロールし、音に語らせます。同じことが合唱指揮者にも求められます。子音の立て方、母音の長短、深さ、色合いや立ち上がり、言葉特有の不均等なリズムなど、言葉が持つ音楽的側面は、歌い手の母語に関わらず、指揮者の腕の動きによってコントロールすることが可能です。これらは指揮者のカリスマ性や合唱団の精神的団結力とは無関係で、純粋に指揮者の「技術」によるものです。つまり、誰にでも習得可能であり、練習を通じて身につけるべきものです。言葉の問題を歌い手任せにしてはいけない、というのが私の持論です。

マスタークラスでは、基礎技術から始めます。私の指揮法の根幹をなす基本的な動きと機能を、声との関連性においてお伝えします。地味な作業かもしれませんが、レゴのパーツを理解するようなもので、最終的には自力で組み立てられることを目指します。実践編では、モデル合唱団を実際に指揮していただきます。「楽器=他人」の声を使って、楽器の鳴らし方を探求します。合唱団の受講者も、指揮者の動きが歌い手にどのような影響を与えるのかを明確に認識できるでしょう。

取り上げる作品は、比較的簡単に歌えるものの中から、言葉と音楽の関係を浮き彫りにするものを選びました。言葉を直接的に振ることで、音楽がどのように変化するのかを探ります。言葉と音楽が一体となっている場合、音楽が言葉の裏の意味を表している場合、言葉が音楽上のアーティキュレーションとして機能しているケース、言葉の意味と音楽上の意味が相反している作品、音楽と歌詞の優劣が目まぐるしく変わる作品、さらには指揮者がいることで逆に困難を生じる作品など、多彩な作品を取り揃えてみました。また、邦人作品、すなわち日本語の指揮におけるポイントにも触れていきます。指揮法で何が可能なのかをみてまいりましょう。
外国語に苦手意識のある方、ホモフォニーが平坦になってしまうと感じている方、合唱団の子音の揃え方に苦労している方、カタカナ発音から抜け出せない方、そして、自身の合唱指揮法を根本的に見直したい方など、さまざまなお悩みをお持ちの皆さまのご参加を、心よりお待ちしております。

ハイデルベルク教会音楽大学合唱指揮科教授 安積道也

安積道也合唱指揮マスタークラス2025「言葉を振る2」

講座概要

講座名 安積道也合唱指揮マスタークラス2025「言葉を振る2」
講師 安積道也(ハイデルベルク教会音楽大学合唱指揮科教授)
企画協力 柳嶋耕太、谷郁
内容・タイムスケジュール 第1日 8月15日(金)
15:00-17:00 指揮法レッスン(1)
18:00-21:00 指揮法レッスン(2)
第2日 8月16日(土)
10:00-12:00 指揮法レッスン(3)
13:30-16:30 指揮実践レッスン(1)
17:00-19:00 指揮実践レッスン(2)
第3日 8月17日(日)
10:00-12:30 指揮実践レッスン(3)
レッスン曲 Byrd: Ave verum corpus
J.S.Bach: "Weg mit allen Schützen!" aus "Jesu meine Freude" BWV 227
L. Mozart: Gloria aus Missa brevis C-Dur KV 115
Monteverdi: Lasciate mi morire
Brahms: Waldesnacht op. 62,3
Brahms: Dein Herzlein mild, op. 62,4
Bárdos: Libera me
千原英喜:《おらしょ》より I※楽譜の入手方法は受付時にご案内いたします。
募集人員・受講料 〇指揮受講 6-8名程度
受講料 一般70,000円(税込) 学生35,000円(税込)(連動企画のワークショップ受講料を含む)※応募締め切り : 2025年5月12日
※受講決定 : 2025年5月下旬

指揮受講者として指揮法レッスンを受け、実践レッスンでは合唱団を指揮します。レッスン曲は8曲全てご準備ください。(全曲レッスンを受けられるとは限りません。)
希望者が多数となった場合は、安積道也、柳嶋耕太、谷郁の3氏が選考いたします。選考は、指揮の習熟度などセミナーとしてのバランスを考慮して行われることをご承知おきください。
指揮受講者は、後日配信されるアーカイブ動画も視聴いただけます。

指揮受講に選抜され、条件を満たした方は、若手合唱指揮者支援プログラム~ Stonebase Program ~の支援対象となります。
詳細は→コチラをご覧ください。

合唱受講 30名程度
受講料 一般25,000円(税込)学生15,000円(税込)

※応募締め切り : 2025年5月31日
※受講決定 : 2025年6月上旬

全日程の聴講に加えて実践レッスンでは合唱団員として歌いながら学ぶコースです。レッスン曲の全曲音取りをご自身で済ませた上でご参加ください。
希望者が多数となった場合は、合唱経験、パートバランスなどを考慮して安積道也、柳嶋耕太、谷郁の3氏が選考いたします。
合唱受講者も後日配信されるアーカイブ動画も視聴いただけます。
連動企画のワークショップの参加には別途申し込みが必要です。

聴講 20名程度
聴講料
一般15,000円(税込)学生8,000円(税込)
3日間すべてのレッスンを聴講するコースです。
アーカイブ動画も視聴いただけます。
連動企画のワークショップの参加には別途申し込みが必要です。

※6月上旬申し込み受付開始予定

動画聴講
聴講料 一般12,000円(税込)学生7,000円(税込)
動画視聴期間:2025年9月1日~12月31日予定

3日間すべてのレッスンを動画で聴講するコースです。
※6月上旬申し込み受付開始予定

主催 株式会社コーラス・カンパニー

指揮受講者

天川 雅俊/荒木 旬/磯部 里奈/小橋 遼/佐藤 拓/富本 泰成/縄 裕次郎/福田 晃大(敬称略・50音順)

「指揮受講」へのエントリー

「合唱受講」へのエントリー

合唱受講エントリーの受付は終了いたしました。

「合唱受講」のエントリーの受付は終了いたしました。受講者の決定は6月上旬となります。

「聴講」のお申し込み

「聴講」のお申し込みの受付は、6月上旬に開始する予定をしておりますので今しばらくお待ちください。

※定員(50名)に達し次第受付を終了いたしますので予めご了承ください。
※お客様のご都合による欠席の場合、返金はいたしかねますのであらかじめご了承ください。
※聴講の方にもアーカイブ動画を配信いたします。(視聴期間9月1日~12月31日)

「動画聴講」のお申し込み

「動画聴講」のお申し込みの受付は、6月上旬に開始する予定をしておりますので今しばらくお待ちください。

※動画はVimeoを使って配信します。PC、スマートフォン、タブレットのいずれでもご視聴いただけます。
※動画申込期間 2023年11月30日(木)まで
※動画配信期間 2023年9月1日(金)~12月31日(日)

連動企画

安積道也 コーラス・ワークショップ2024「ブルックナーを歌う」

日程 2024年8月17日(土)
時間 14時00分~17時00分 ※受付30分前
会場 目白教育ホール(東京教育専門学校 目白本館地下)
   東京都豊島区目白2-38-4(JR山手線「目白駅」より徒歩1分)
受講料 一般4,000円 学生2,000円(税込)

講師プロフィール

安積道也(あづみ・みちや)

シュトゥットガルト、並びにフライブルク音楽大学にて教会音楽科A課程と大学院合唱指揮科を最優秀で修了。ドイツ国家資格教会音楽家最高位(A級カントール)取得。2004年第1回バイロイト合唱指揮者コンクール優勝。これまでに、合唱指揮をM. シュルト=イェンセン、D. クルツ、H. M. ボイエレに、管弦楽指揮法をS. サンドマイヤーに師事。
2009〜19年、福岡にて西南学院音楽主事。在任中オラトリオ作品に特化した合唱団「オラトリオ・アカデミー」を設立。学院の音楽事業を手掛ける傍ら、全国各地で客演指揮、オルガンコンサート、合唱指導、講習会講師、合唱コンクール審査員などを幅広く活動した。教会音楽の理論と実践を専門とし、アカペラから管弦楽付きオラトリオ作品まで、幅広いレパートリーを持つ。エリザベト音楽大学元非常勤講師、キリスト教礼拝音楽学会元理事。
2020年、ハイデルベルク教会音楽大学合唱指揮科教授に就任。再びドイツに拠点を移し、教会音楽科育成課程における指揮科の責任者として教会音楽家の育成と教会音楽・合唱音楽の発展に尽力する。ハイデルベルク教会音楽大学室内合唱団常任指揮者。コロナ禍において、マンハイム室内管弦楽団、古楽オーケストラ・ラルパ・フェスタンテなどと、ヘンデルの《エジプトのイスラエル人》、モーツァルトの《レクイエム》等共演。また、「ハイデルベルク春の音楽祭」にてバッハの《マタイ受難曲》上演。音楽大学主催Summer School(2022年:宗教と音楽―「エジプトのイスラエル人」、2023年: William Byrd没後400年記念、2024年:八歌集Achtliederbuch出版500年/コラールカンタータ300年記念事業)プロジェクトリーダー・指揮。

※この動画は、2024年8月17日〜18日に行われた対面セミナーを録画したものをご覧いただくものです。視聴期間中、お好きな時間に何度でもご覧いただけます。

※動画は「vimeo」を利用して配信いたします。PC、スマートフォン、タブレットのいずれからでもご視聴いただけます。会員登録は必要ありませんが、スマートフォン、タブレットをご利用になる場合は、あらかじめVimeoアプリをインストールされることをお勧めします。

※お申込み・お支払い完了後、動画のURL記載したメールがお手元に届きます。お申込み後、2日経ってもメールが届かない場合は、弊社までご連絡ください。携帯電話の迷惑メールフィルターの設定で、@choruscompany.com からのメールを「受信する」にしてください。

※この講座は対面で開催いたします。(動画聴講を除く)

※お客様のご都合による欠席の場合、返金はいたしかねますのであらかじめご了承ください。ご欠席の場合はアーカイブ動画を視聴いただけます。(指揮受講、合唱受講、聴講とも)

※お申込み・お支払い完了後、参加方法を記載したメールがお手元に届きます。お申込み後、2日経ってもメールが届かない場合は、弊社までご連絡ください。携帯電話の迷惑メールフィルターの設定で、@choruscompany.com からのメールを「受信する」にしてください。