【動画聴講】安積道也合唱指揮マスタークラス2025「言葉を振る2」
音楽と言葉の関係を合唱指揮法の視点から深める!
8月15日~17日に行われたハイデルベルク教会音楽大学合唱指揮科教授・安積道也先生による合唱指揮マスタークラスの模様を余すことなく収録。 8名の指揮受講生が、指揮法の基本を学び、「言葉を振る」というテーマで選ばれた課題曲を実際に指揮することに臨み、合唱指揮の難しさと大切さを学びました。 合唱指揮者必見です!(申し込み~11/30まで。視聴1/31まで)
なお、本マスタークラスは、「若手合唱指揮者支援プログラム ~Stonebase Program~」の助成対象講座です。
「若手合唱指揮者支援プログラム ~Stonebase Program~」の詳細は、コチラをご覧ください。
《講師からメッセージ》
外国語の歌詞を歌う際、子音と母音の問題は避けて通れません。語尾の子音を切るタイミングを全員で繰り返し練習したり、カタカナ発音から脱却するのに苦労した経験がある方も多いでしょう。実は、この「言葉」を合唱団として形作る難しさは、ドイツ人がドイツ語を歌う際にも同様に発生します。昨年、同じテーマでマスタークラスを行いましたが、今年はさらに一歩踏み込み、音楽と言葉の関係を合唱指揮法の視点から深めていきたいと考えています。
例えば、ピアニストが鍵盤に向かって1音ずつ音の大きさやアクセントを指示することはありません。彼らは指で鍵盤をコントロールし、音に語らせます。同じことが合唱指揮者にも求められます。子音の立て方、母音の長短、深さ、色合いや立ち上がり、言葉特有の不均等なリズムなど、言葉が持つ音楽的側面は、歌い手の母語に関わらず、指揮者の腕の動きによってコントロールすることが可能です。これらは指揮者のカリスマ性や合唱団の精神的団結力とは無関係で、純粋に指揮者の「技術」によるものです。つまり、誰にでも習得可能であり、練習を通じて身につけるべきものです。言葉の問題を歌い手任せにしてはいけない、というのが私の持論です。
マスタークラスでは、基礎技術から始めます。私の指揮法の根幹をなす基本的な動きと機能を、声との関連性においてお伝えします。地味な作業かもしれませんが、レゴのパーツを理解するようなもので、最終的には自力で組み立てられることを目指します。実践編では、モデル合唱団を実際に指揮していただきます。「楽器=他人」の声を使って、楽器の鳴らし方を探求します。合唱団の受講者も、指揮者の動きが歌い手にどのような影響を与えるのかを明確に認識できるでしょう。
取り上げる作品は、比較的簡単に歌えるものの中から、言葉と音楽の関係を浮き彫りにするものを選びました。言葉を直接的に振ることで、音楽がどのように変化するのかを探ります。言葉と音楽が一体となっている場合、音楽が言葉の裏の意味を表している場合、言葉が音楽上のアーティキュレーションとして機能しているケース、言葉の意味と音楽上の意味が相反している作品、音楽と歌詞の優劣が目まぐるしく変わる作品、さらには指揮者がいることで逆に困難を生じる作品など、多彩な作品を取り揃えてみました。また、邦人作品、すなわち日本語の指揮におけるポイントにも触れていきます。指揮法で何が可能なのかをみてまいりましょう。
外国語に苦手意識のある方、ホモフォニーが平坦になってしまうと感じている方、合唱団の子音の揃え方に苦労している方、カタカナ発音から抜け出せない方、そして、自身の合唱指揮法を根本的に見直したい方など、さまざまなお悩みをお持ちの皆さまのご参加を、心よりお待ちしております。
ハイデルベルク教会音楽大学合唱指揮科教授 安積道也
講座概要
| 講座名 | 安積道也合唱指揮マスタークラス2025「言葉を振る2」 |
|---|---|
| 講師 | 安積道也(ハイデルベルク教会音楽大学合唱指揮科教授) |
| 企画協力 | 柳嶋耕太、谷郁 |
| 内容・収録時間 | 指揮法レッスン(1)[約112分] 指揮法レッスン(2)[約158分] 指揮法レッスン(3)[約116分] 指揮実践レッスン(1)[約146分] |
| レッスン曲 | Byrd: Ave verum corpus J.S.Bach: "Weg mit allen Schätzen!" aus "Jesu meine Freude" BWV 227 L. Mozart: Gloria aus Missa brevis C-Dur KV 115 Monteverdi: Lasciate mi morire Brahms: Waldesnacht op. 62,3 Brahms: Dein Herzlein mild, op. 62,4 Bárdos: Libera me 千原英喜:《おらしょ》より I ※楽譜の入手方法はお申し込み後にご案内いたします。 |
| 受講料 |
〇動画聴講 聴講料 一般12,000円(税込)学生7,000円(税込) 動画販売期間 2025年11月30日まで 動画視聴期間:2025年9月1日~2026年1月31日 3日間すべてのレッスンを動画で聴講するコースです。 |
| 主催 | 株式会社コーラス・カンパニー |
「指揮受講」
荒木旬(愛知)/奧原直愛(長野)/菊地海杜(東京)*/佐藤拓(東京)/鈴木雄大(千葉)*/丹野空羽(東京)*/古川裕介(大阪)/矢向仁希(東京)*(敬称略・50音順)
*=若手合唱指揮者支援プログラム~ Stonebase Program ~ 助成対象者
今回は、定員を大幅に上回る26名のエントリーがありましたが、セミナー全体のバランスを優先して選考を行い、最終的に8名を選出いたしました。
このうち4名が、若手合唱指揮者支援プログラム「Stonebase Program」の助成対象者となりましたが、助成の対象か否かは、今回の選考基準には含まれておりません。
「指揮受講」へのエントリー
「合唱受講」へのエントリー
「合唱受講」
「合唱受講」のエントリーの受付は終了いたしました。
「聴講」のお申し込み
「聴講」をご希望の方は、下記「聴講の申込をする」ボタンよりお進みください。
※定員(50名)に達し次第受付を終了いたしますので予めご了承ください。
※お客様のご都合による欠席の場合、返金はいたしかねますのであらかじめご了承ください。
※聴講の方にもアーカイブ動画を配信いたします。(視聴期間9月1日~12月31日)
「動画聴講」のお申し込み
「動画聴講」をご希望の方は、下記「動画聴講の申込をする」ボタンよりお進みください。
※動画はVimeoを使って配信します。PC、スマートフォン、タブレットのいずれでもご視聴いただけます。
※動画申込期間 2025年11月30日(日)まで
※動画配信期間 2025年9月1日(月)~2026年1月31日(土)
連動企画
安積道也 コーラス・ワークショップ2025「ドイツ語宗教曲を歌う」
日程 2025年8月17日(日)
時間 14時00分~17時00分 ※受付30分前
会場 目白教育ホール(東京教育専門学校 目白本館地下)
東京都豊島区目白2-38-4(JR山手線「目白駅」より徒歩1分)
受講料 一般4,000円 学生2,000円(税込)
講師プロフィール
安積道也(あづみ・みちや)
シュトゥットガルトおよびフライブルク音楽大学で教会音楽科A課程と合唱指揮科大学院を最優秀で修了。ドイツ国家資格・教会音楽家A級(最高位)取得。2004年、第1回バイロイト合唱指揮者コンクール優勝。合唱指揮をM.シュルト=イェンセン、D.クルツ、H.M.ボイエレ、オーケストラ指揮をS.サンドマイヤーに師事。
2009〜2019年、西南学院音楽主事を務め、オラトリオ作品に特化した「オラトリオ・アカデミー」を設立。全国で指揮・指導・講演活動を展開。教会音楽の理論と実践を専門とし、アカペラから大規模オラトリオまで幅広いレパートリーを持つ。元エリザベト音楽大学非常勤講師、キリスト教礼拝音楽学会元理事。
2020年よりハイデルベルク教会音楽大学合唱指揮科教授。指揮科責任者として教会音楽家の育成と合唱音楽の発展に尽力。大学室内合唱団を率い、マンハイム室内管弦楽団やラルパ・フェスタンテらと共演。「ハイデルベルク春の音楽祭」におけるバッハ《マタイ受難曲》など客演多数。毎年、プロジェクト・リーダーとして宗教音楽に関する音楽祭を音大で企画・演奏(2024年:八歌集Achtliederbuch出版500年/コラール・カンタータ300年記念事業など)。現在、同大学室内合唱団およびフィグラル・コーア・ノイエンハイム室内合唱団常任指揮者。
※この動画は、2025年8月15日〜17日に行われた対面セミナーを録画したものをご覧いただくものです。視聴期間中、お好きな時間に何度でもご覧いただけます。
※動画は「vimeo」を利用して配信いたします。PC、スマートフォン、タブレットのいずれからでもご視聴いただけます。会員登録は必要ありませんが、スマートフォン、タブレットをご利用になる場合は、あらかじめVimeoアプリをインストールされることをお勧めします。
※お申込み・お支払い完了後、動画のURL記載したメールがお手元に届きます。お申込み後、2日経ってもメールが届かない場合は、弊社までご連絡ください。携帯電話の迷惑メールフィルターの設定で、@choruscompany.com からのメールを「受信する」にしてください。
※この講座は対面で開催いたします。(動画聴講を除く)
※お客様のご都合による欠席の場合、返金はいたしかねますのであらかじめご了承ください。ご欠席の場合はアーカイブ動画を視聴いただけます。(指揮受講、合唱受講、聴講とも)
※お申込み・お支払い完了後、参加方法を記載したメールがお手元に届きます。お申込み後、2日経ってもメールが届かない場合は、弊社までご連絡ください。携帯電話の迷惑メールフィルターの設定で、@choruscompany.com からのメールを「受信する」にしてください。
