安積道也 コーラス・ワークショップ2024「ブルックナーを歌う」
ブルックナーを歌って学ぶ
ハイデルベルク教会音楽大学合唱指揮科教授・安積道也先生によるコーラス・ワークショップを昨年に引き続き開催いたします。
今年生誕200年を迎えたブルックナーの名曲2曲を、ドイツの音楽大学で教鞭をとる宗教音楽のエキスパートの指揮で歌いながら学ぶことができる貴重な機会となります。多くの皆様のご参加を心よりお待ち申し上げます。
《講師からメッセージ》
ブルックナーといえば、9つの巨大な交響曲を作曲した巨人像が頭に浮かびますが、彼はもともと小学校の教員、その後、教会のオルガニストをしていました。そして、幼少期から修道院の聖歌隊で歌い、変声期後は男声合唱にどっぷり浸かったこともあり、100曲弱もの合唱作品を残しています。とりわけ、礼拝用の宗教作品はウィーンで教授になってからも、生涯にわたって描き続けました。「教会音楽は彼の作曲上の母国語である」とブルックナー・ハンドブックに記されているように、合唱作品には彼の精神性と音楽が凝縮されています。
今回のワークショップでは、後期の作品から二曲のアカペラ作品を取り上げます。どちらもよく知られた名曲ですが、その作品のテキストが持っている背景をご存知でしょうか。敬虔なカトリック信者であった彼の神秘主義的信仰理解なくしてこれらの作品を歌いこなすのは容易ではありません。
リハーサルでは、ラテン語の発音や、ロマン派の様式についてレクチャーしながら、作品の音楽的内容のみならず、テキストの神学的背景、社会情勢、そして当時の教会における音楽の役割などを説明しつつ進めます。きっと、これらの作品の凄みが見えてくると思います。
「言葉」が内包する「意味」を、ブルックナーがどのように音楽化していったのかを一緒に体験しましょう。すぐにその話に入りリハーサルを進めたいので、音とりは済ませたうえでご参加ください。
お会いできることを楽しみにしています。
(ハイデルベルク教会音楽大学合唱指揮科教授 安積道也)
講座概要
講座名 | 安積道也 コーラス・ワークショップ2024「ブルックナーを歌う」 |
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講師 | 安積道也(ハイデルベルク教会音楽大学合唱指揮科教授) |
企画協力 | 柳嶋耕太、谷郁 |
日程 | 2024年8月17日(土) |
時間 | 14時00分~17時00分 ※受付30分前 |
会場 | 目白教育ホール(東京教育専門学校 目白本館地下) 東京都豊島区目白2-38-4(JR山手線「目白駅」より徒歩1分) |
演奏曲 | Anton Bruckner, Graduale《Virga Jesse floruit》WAB 52 (1885) Anton Bruckner, Graduale《Os justi》WAB 30 (1879) ※楽譜の入手方法につきましては、お申し込み受付時にご案内いたします。 |
募集人員 受講料 |
◎合唱受講:100名(S.30 A.30 T.20 B.20) 受講料 一般4,000円 学生2,000円(税込) ※各パートとも募集人数に達し次第受付を終了いたしますのでご了承ください。 ◎聴講:20名 |
お申し込み
定員:100名 (S30 A30 T20 B20)
※各パートとも募集人数に達し次第受付を終了いたしますのでご了承ください。
連動企画
安積道也合唱指揮マスタークラス2024「言葉を振る」
日程 2024年8月16日(金) ~ 18日(日)
会場 目白教育ホール(東京教育専門学校 目白本館地下)
東京都豊島区目白2-38-4(JR山手線「目白駅」より徒歩1分)
レッスン曲
Hans Leo Hassler《Dixit Maria》
Johann Sebastian Bach Choral《Jesu meine Freude》(モテット3番BWV 227 より 冒頭コラール)
Moritz Hauptmann《Wandrers Nachtlied》op. 25, 2
Anton Bruckner《Ave Maria》WAB 6 (1861)
Maurice Duruflé《Ubi caritas》 (グレゴリオ聖歌の主題による4つのモテット op. 10より)
Knut Nystedt《Credo》 (Missa brevis op.102より)
講師プロフィール
安積道也(あづみ・みちや)
シュトゥットガルト、並びにフライブルク音楽大学にて教会音楽科A課程と大学院合唱指揮科を最優秀で修了。ドイツ国家資格教会音楽家最高位(A級カントール)取得。2004年第1回バイロイト合唱指揮者コンクール優勝。これまでに、合唱指揮をM. シュルト=イェンセン、D. クルツ、H. M. ボイエレに、管弦楽指揮法をS. サンドマイヤーに師事。
2009〜19年、福岡にて西南学院音楽主事。在任中オラトリオ作品に特化した合唱団「オラトリオ・アカデミー」を設立。学院の音楽事業を手掛ける傍ら、全国各地で客演指揮、オルガンコンサート、合唱指導、講習会講師、合唱コンクール審査員などを幅広く活動した。教会音楽の理論と実践を専門とし、アカペラから管弦楽付きオラトリオ作品まで、幅広いレパートリーを持つ。エリザベト音楽大学元非常勤講師、キリスト教礼拝音楽学会元理事。
2020年、ハイデルベルク教会音楽大学合唱指揮科教授に就任。再びドイツに拠点を移し、教会音楽科育成課程における指揮科の責任者として教会音楽家の育成と教会音楽・合唱音楽の発展に尽力する。ハイデルベルク教会音楽大学室内合唱団常任指揮者。コロナ禍において、マンハイム室内管弦楽団、古楽オーケストラ・ラルパ・フェスタンテなどと、ヘンデルの《エジプトのイスラエル人》、モーツァルトの《レクイエム》等共演。また、「ハイデルベルク春の音楽祭」にてバッハの《マタイ受難曲》上演。音楽大学主催Summer School(2022年:宗教と音楽―「エジプトのイスラエル人」、2023年: William Byrd没後400年記念、2024年:八歌集Achtliederbuch出版500年/コラールカンタータ300年記念事業)プロジェクトリーダー・指揮。
※この動画は、2023年8月18日〜20日に行われた対面セミナーを録画したものをご覧いただくものです。視聴期間中、お好きな時間に何度でもご覧いただけます。
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