安積道也教会音楽講座5
「ブルックナー 合唱・オラトリオ作品の巨匠」(全3回)

ブルックナーで教会音楽を知る

ハイデルベルク教会音楽大学合唱指揮科教授・安積道也先生から「教会音楽」について様々な視点から解説いただく好評セミナーの新シリーズが始まります!
この第5シリーズでは、2024年に生誕200年を迎える後期ロマン派の巨匠アントン・ブルックナーの宗教作品を通して教会音楽について学んでまいります。
多くの皆様のご参加を心よりお待ち申し上げます。

《講師からメッセージ》

ブルックナーといえば交響曲。長大な楽曲を大きな編成のオーケストラが朗々と演奏する様子をイメージする人が多いのではないでしょうか。一見、合唱もしくは教会音楽とは縁の薄い作曲家のように思われますが、ブラームス同様、ブルックナー抜きに後期ロマン派の教会音楽を語ることはできません。

ブルックナーは敬虔なカトリック信者でした。教会のオルガニストとして音楽家のキャリアを始め、生涯にわたって、教会音楽のために合唱・オラトリオ作品を書き続けたことはあまり知られていません。

彼の合唱作品は、自ら率いた男声合唱団のために書かれた世俗曲を始め、礼拝で歌われることを考慮した実用的合唱音楽、大規模なミサ曲や詩編作品のようなオラトリオ作品など、多岐にわたります。本講義では、交響曲については著名な専門家や専門書におまかせし、彼の合唱・オラトリオ作品に重点を置きます。きっとこれまでとは異なった人物像が浮かび上がることでしょう。途中、多くの楽曲を紹介しますが、その際、「機会を見つけて一度は歌ってみたい傑作」、「小・中規模のアカペラ合唱団で歌える作品」「礼拝ですぐ使用可能」など、実際の選曲、演奏を考慮したコメントを挟んでまいります。また、講義中、テ・デウムや詩編など、教会音楽に大切な分野のものに関しては、これまでの復習も兼ねて、時間の許す限り説明を加えていきたいと思いますので、予備知識の有無に関わらず、どなたでもお気軽にご参加ください。

交響曲も良いですが、ブルックナーのもう一つの真骨頂を味わってみましょう。

(安積道也)

安積道也教会音楽講座5 「ブルックナー 合唱・オラトリオ作品の巨匠」

講座概要

講座タイトル 安積道也教会音楽講座5
「ブルックナー 合唱・オラトリオ作品の巨匠」
講師 安積道也(ハイデルベルク教会音楽大学合唱指揮科教授)
日程・内容 2024年
第1回 2月24日(土)
幼少期・リンツ時代1:ザンクト・フローリアン修道院/リンツ大聖堂/オルガニスト/レクイエム/ミサ・ソレムニス(とは)*/マニフィカト(とは)
第2回 3月9日(土)
リンツ時代2:男声合唱/世俗カンタータ/三つのミサ曲(とは)/アヴェ・マリア(とは)/タントゥム・エルゴ(とは)/詩編(とは)
第3回 3月23日(土)
ウィーン時代:ウィーン音楽院教授/テ・デウム(とは)/詩編150編(とは)/ブラームスとワーグナー/無伴奏宗教合唱曲(Locus iste他)/世俗合唱曲(カンタータ、男声合唱他)
(とは)*:作品内容とともに、キリスト教の背景、内容、ジャンルについても説明します。
時間 各回とも15時00分~16時00分(60分)※受付開始30分前
受講料 3回通し6,000円(税込)※各回の受講設定はございません。
アーカイブ動画 あり・視聴期間2024年4月30日(火)まで

申込方法

下記「受講申込をする」ボタンよりお進みください。( 受講までの流れはこちら

講師プロフィール

安積道也(あづみ・みちや)

 シュトゥットガルト、並びにフライブルク国立音楽大学にて教会音楽家A課程と大学院合唱指揮科を最優秀で修了。ドイツ国家資格教会音楽家最高位(A級カントール)取得。2004年第1回バイロイト合唱指揮者コンクール優勝。在独中、ギュンタースタール聖マリア教会音楽監督とフライブルク独仏合唱団常任指揮者を兼任。これまでに、合唱指揮をM.シュルト–イェンセン、D.クルツ、H.M.ボイエレに、管弦楽指揮法をS.サンドマイヤーに、オルガンをJ.ラウクヴィック、H.ドイッチュに、グレゴリオ聖歌をG.ヨッピヒに、声楽をE.B.ヒレマン、B.ゲルトナー各氏に師事。
 2009〜2019年西南学院音楽主事。在任中オラトリオ作品に特化した合唱団の設立や、演奏会の企画・演奏など学院の音楽事業を手掛ける傍ら、全国各地で客演指揮、オルガンコンサート、合唱団や講習会の指揮や指導、講師を精力的に務める。教会音楽の理論と実践を専門とし、アカペラから管弦楽付きオラトリオ作品まで、幅広いレパートリーを持つ。エリザベト音楽大学元非常勤講師、キリスト教礼拝音楽学会海外会員。

 2020年ハイデルベルク教会音楽大学合唱指揮科教授に就任。再びドイツに拠点を移し、教会音楽科教育課程における指揮科の責任者として後進の育成と教会音楽・合唱音楽の発展に尽力する。コロナ禍において、常任を務めるハイデルベルク教会音楽室内合唱団を率い、マンハイム室内管弦楽団、古楽オーケストラ・ラルパ・フェスタンテらと、『マタイ受難曲』(バッハ)、『レクイエム』(モーツァルト)、『エジプトのイスラエル人』(ヘンデル)などを上演。

オンライン・セミナーについて

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