柳嶋耕太コーラス・ワークショップ2023
「混声3部合唱で名曲を歌う ~ SAM-Klangシリーズの紹介と実践」
持続可能性のある合唱活動のために
昨年、全日本合唱コンクールの審査員として招聘され、東京で合唱指揮マスタークラスを開講し大きな話題を呼んだモルテン・シュルト=イェンセン氏の名前をご記憶の方も多いことと思います。
指揮者として活躍するシュルト=イェンセン氏ですが、彼の近年における重要な活動のひとつとして、「さまざまな合唱の名曲を混声3部合唱に編曲する」というものがあります。
欧州のアマチュア合唱団が往々にして直面する問題──メンバー(特に男声、テノール)の不足、変声期などで声が安定しない若年期のテノールに適切なレパートリーが少ないこと、高齢の合唱団でテノールパートが技術的に難しすぎることなど──に対応し、歌い継がれるべき名曲が途絶えることのないように、という願いのもと開始されたプロジェクトです。この成果が、このたび2022年にHal Leonard社により「SAM-Klang」シリーズとしてまず第一期として、まず17冊が出版されました。
氏が欧州の合唱シーンを念頭に制作した本シリーズは、わたしたち日本の合唱団事情に照らしても間違いなく役立ちますし、合唱名曲をより身近に親しむことを通して、充実し、同時に持続可能性のある合唱活動のためにも非常に意義深い素材となることでしょう。
このワークショップではその入り口として、「SAM-Klang」シリーズのいくつかの作品を実際に音にしてみることを通して、本シリーズの要旨、楽しみを共有することを目的とします。
男声不足に悩む合唱団の指揮者のみならず、すべての合唱愛好者の皆様にご参加いただけます。
講座概要
講座名 | 柳嶋耕太コーラス・ワークショップ2023 「混声3部合唱で名曲を歌う ~ SAM-Klangシリーズの紹介と実践」 |
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講師 | 柳嶋耕太 |
日にち | 2023年5月28日(日) |
時間 | 14時30分~17時30分(途中休憩あり)※受付開始15分前 |
会場 | 大阪市中央会館 ホール 〒542-0082 大阪市中央区島之内2-12-31 (Osaka Metro堺筋線・長堀鶴見緑地線「長堀橋」駅 徒歩7分) |
内容 | ・「SAM-Klang」シリーズの成り立ち説明 ・「SAM-Klang」シリーズの3声部編曲の特徴、もとの4声の作品の比較 ・シンギングセッション 「SAM-Klang」シリーズを歌ってみる 演奏予定曲 Brahms: Waldesnacht Duruflé: Ubi caritas Schubert: Sanctus (Deutsche Messe) Mozart: Introitus (Requiem) Fauré: Libera me (Requiem) ※受講用の楽譜は当日配布いたします。 ・質疑応答 |
受講料 | 受講料 一般 3,000円(税込)学生 2,000円(税込) |
アーカイブ動画 | なし |
申込方法
下記「受講申込をする」ボタンよりお進みください。
「SAM-Klang」シリーズ
「SAM-Klang」シリーズは、デンマーク出身でドイツを中心に指揮者として活躍するモルテン・シュルト=イェンセン氏によって企画されました。
シュルト=イェンセン氏は原曲の特徴を生かし、音色もほぼ同じになるように丁寧に編曲し、原曲のSATB楽譜をSABにする際に、低声部を強化するだけではなく、他のラインも強化し、合唱団全体の和声の責任を再調整するというアプローチを取っています。その結果、モーツァルト《レクイエム》、ハイドン《天地創造》、シューベルト《ドイツ・ミサ曲》、デュリュフレ《4つのモテット》、ブラームスとメンデルスゾーンのパートソング集など、多くの古典的な作品を、聴衆にほとんど変わらない響きで提供することに成功しています。さらにこのシリーズには、声楽、アンサンブル、指揮のテクニックを向上させるための幅広い教育的用途も持たせています。
"クラシックの合唱が直面している課題を考えると、ハル・レナード社がSAM-Klangシリーズを出版してくれることは非常にありがたいことです。多くの合唱団にとって、古典的なSATBレパートリーは原典版では手が届かない、あるいはそうなってしまっているので、この取り組みから芸術的にも教育的にも恩恵を受けることは間違いないでしょう。SAM-Klangがこの流れを変え、クラシック合唱の喜びが将来さらに多くの人の手に届くようになることを期待しています。“(モルテン・シュルト=イェンセン)
「SAM-Klang」シリーズ 詳細とランナップ
(パナムジカのサイトに移動します)
講師プロフィール
柳嶋耕太(やなぎしま こうた)
合唱指揮者。ドイツ・ザール音楽大学指揮科卒業。2015年にドイツ音楽評議会・指揮者フォーラム研究員に選出され、ベルリン放送合唱団、北ドイツ放送合唱団をはじめとするドイツ国内各地の著名合唱団を指揮。2017年秋完全帰国。以来、vocalconsort initium、室内合唱団vox alius、横浜合唱協会、Chor OBANDESをはじめとする多数の合唱団で常任指揮・音楽監督を務める。オルケストル・アヴァン=ギャルド、プロムジカ使節団などの新進気鋭の古楽オーケストラとも指揮で共演するほか、(株)コーラス・カンパニー主催の合唱指揮講座講師を務めるなど後進の育成にも力を入れる。合唱指揮をゲオルク・グリュン、指揮を上岡敏之の各氏に師事。ヴォーカル・アンサンブル カペラ、エマルシオンなどに所属するアンサンブル歌手としても活動を拡げる。
※この講座は対面で開催いたします。アーカイブ動画の配信は予定しておりません。
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