梅津教孝オンライン講座
「宗教曲で学ぶラテン語 — Ave Mariaを読む —」
ラテン語をもう一歩理解する!
合唱をやっていらっしゃる方にとって、ラテン語は演奏頻度も高く、比較的馴染み深い言語と言えますが、その一方でその意味や文法を理解することに難しさを感じていらっしゃる方も多いことでしょう。
この講座は、ヨーロッパ中世史を研究し、多数のラテン語に付けられた声楽作品の逐語訳・対訳を手掛け、その綿密な解説が安積道也氏(ハイデルベルク教会音楽大学教授)をはじめとする合唱関係者から絶大な信頼を得ている梅津教孝氏を講師にお迎えし、演奏機会の多いラテン語の宗教曲を題材にしてラテン語をもう一歩理解することを目指すものです。
ラテン語のことをもっと知れば、もっと演奏も楽しくなることでしょう。多くの皆様のご参加を心よりお待ち申し上げます。
《講師からのメッセージ》
恐らくグレゴリオ聖歌に始まって現代にいたるまで、ラテン語の詩をもつ声楽曲は膨大な数にのぼります。そしてその圧倒的多数は、キリスト教にかかわる宗教曲です。有名な曲であれば日本語訳がありますが、優れた作品でも、単に日本で知られていないというだけで、日本語に訳されていないものも数多くあるはずです。そして、たとえ日本語訳があったとしても、そこに書かれている言葉の一つ一つの意味や働き、修飾関係などは、ラテン語からではなく日本語から考えるというのが、日本でこれらの曲を歌う多くの人々の現実の多くではなかろうかと思います。
本講座の目的は、宗教曲を素材として、ラテン語の言葉のもっている意味、その文法構造を、受講してくださる皆さんが理解しやすいようにお手伝いをしようというものです。そのためには、何と言っても辞書を引くことができるようにならなければなりません。ラテン語に触れたことのある方はお分かりでしょうが、この言葉は単語の変化が多く、それが多くの人の「躓きの石」になっていると言っていいでしょう。
そこで本講座では、この「躓きの石」を克服するために、曲に付けられているラテン語を読むのに必要最小限の要素、つまり、動詞の直説法の現在形と完了形、そして命令法(私の経験では、これらの出現頻度が非常に高い)、そして名詞・形容詞の変化に的を絞って、プリントをご覧いただきながら説明し、この2回で得られた知識をもとに、恐らくほとんどの方がご存知の「アヴェ・マリア」’Ave Maria’を、実際に皆さんと読んでゆきたいと考えています。
この講座を通して、ラテン語が思ったほど難しくはないと感じていただけるように進めてまいります。またできるだけ皆さんのご質問にも答えるようにいたします。
(梅津教孝)
講座概要
講座タイトル | 梅津教孝オンライン講座 「宗教曲で学ぶラテン語 — Ave Mariaを読む —」 |
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講師 | 梅津教孝(ヨーロッパ中世史研究者) |
日程・内容 | 2023年 第1回 5月20日(土) 文法①:動詞の変化 第2回 6月3日(土) 文法②:名詞・形容詞の変化 第3回 6月17日(土) Ave Mariaを読む① 第4回 7月1日(土) Ave Mariaを読む② |
時間 | 各回とも13時00分~14時00分(60分+質疑応答)※受付開始30分前 |
受講料 | 4回通し 一般5,000円(税込)※各回の受講設定はございません。 |
アーカイブ動画 | あり・視聴期間2023年7月31日(月)まで |
参考テキスト | できるだけラテン語の辞書を購入の上、受講されることをお勧めします。 【推奨辞書】 『羅和事典〈改訂版〉』(研究社)水谷智洋〔編〕価格6,600円(税込) パナムジカでお求めいただけます。 ※これ以外の辞書でも構いません。 |
申込方法
下記「受講申込をする」ボタンよりお進みください。( 受講までの流れはこちら )
講師プロフィール
梅津教孝(うめづ・のりたか)
九州大学文学修士(西洋史学専攻)。ヨーロッパ中世史(キリスト教史・ラテン語のあり方)を研究。現ハイデルベルク教会音楽大学教授・安積道也氏が、福岡市の西南学院大学在任中に設立された西南学院オラトリオ・アカデミー合唱団(後に西南オラトリオ・アカデミー合唱団)で、演奏曲目の逐語訳・対訳を担当。オラトリオ・アカデミーでは、モーツァルト、『レクィエム』、ブラームス、『ドイツ・レクィエム』、バッハ、『ヨハネ受難曲』、『マタイ受難曲』、『ロ短調ミサ曲』、メンデルスゾーン、『詩篇第42篇』、『エリヤ』、フォーレ、『レクィエム』、ハイドン『天地創造』、オラトリオ・アカデミー合唱団以外の合唱団、声楽アンサンブル、歌手の依頼によって、モンテヴェルディ、『聖母マリアの夕べの祈り』、『宗教的・倫理的な森』(抜萃)、オペラ『オルフェオ』、クープラン、『ルソン・ド・テネブル』、ブクステフーデ、『我らの主イエス・キリストのお身体』、その他パレストリーナ、ラッソ、ビクトリア、シュッツ、バードなど多数のラテン語その他の言語に付けられた声楽作品の逐語訳・対訳を行なっている。
オンライン・セミナーについて
※このオンラインセミナーは、Zoomの「ウェビナー」システムを利用して行います。受講者は音声、ビデオともオフの状態での参加となります。
※PC、iPad、iPhone、Androidなど様々なデバイスからご参加いただけます。事前に Zoom アプリをインストールいただく必要があります。(Zoomへのアカウント登録は必須ではありません。)
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