動画配信セミナー
安田寛の楽しいニッポンの音楽論2
~ で、バイエルって、いったい何者?
まだまだ続く『バイエルの謎』

「バイエルの刊行台帳」出版記念 動画配信セミナー

「バイエルの刊行台帳」(音楽之友社)の出版を記念して、2020年10月に3回にわたって行われたオンライン・セミナーのアーカイブ動画を期間限定で販売いたします。本を読んでセミナー動画をご覧になるとそれぞれの内容がより理解できることでしょう。是非とも本を手に取っていただき、動画と共にお楽しみください。

◆販売期間 2021年6月30日まで
◆動画視聴期間 2021年7月31日まで

《講師より企画趣旨》

様々なピアノ教則本が乱立する現在の日本にあって、その原点であるバイエルに立ち返ることで見えてくるものとは。今では誰もが当たり前に思っているピアノ教則本でピアノ弾くと言う事はどういうことであったのか。バイエル以降にバイエルが残した決定的な影響について、『バイエルの謎』の著者安田寛が、現在続編を一緒に書いている、ドイツピアノ教則本の歴史に精通している小野亮祐と熱く詳しく語る。(安田寛・小野亮祐)

講座概要

講師 安田寛 (音楽学者・奈良教育大学名誉教授)
小野亮祐(音楽学者・北海道教育大学釧路校准教授)
聞き手 坂元勇仁 (レコーディング・ディレクター、大阪芸術大学客員教授)
講座タイトル 安田寛の楽しいニッポンの音楽論2
~ で、バイエルって、いったい何者? まだまだ続く『バイエルの謎』 (全3回)
内容 第1回(96分)
◆バイエル原典探訪
今世界中にバイエルの様々な版が溢れているのにオリジナルがどこにも存在しない。オリジナルはどこにあるのか。困難な探訪の果て見えてきたものとは。
第2回(99分)
◆バイエルと聖トマス教会
世界的なベストセラーとなった教則本を書いたバイエルと言う作曲家はどのようにして生まれてきたのか。かつてバッハが音楽監督を務めていた聖トマス教会の附属学校で学んだバイエルと学校取り巻く音楽家群像。
第3回(100分)
◆なぜ教則本が必要なのか、そしてバイエルは?
ピアノ教則本を形作っている要素はどのようにして生まれてきたのか。18世紀のピアノ教則本のルーツからバイエルまで。バイエル以降の教則本に対してバイエルはどのような意味を持っているのか。教則本はなぜ必要なのか

受講料 全3回通し 4,950円(税込)
視聴期間 2021年7月31日(土)まで

申込方法

下記「受講申込をする」ボタンよりお進みください。

通し


バイエルの刊行台帳 ~ 世界的ベストセラーピアノ教則本が語る音楽史のリアル
著者 小野亮祐、安田寛
出版社 音楽之友社
定価 2,750 円 (税込)
判型・頁数  4-6判・272頁
ISBNコード  9784276212596
プロローグ 肖像の謎
第1章 ベストセラー説
 第1節 世界的ベストセラーピアノ教則本
 第2節 ピアノ奏法の絶対矛盾とは
 第3節 伝わらなかった「静かにした手」
 第4節 エマヌエル・バッハの嫉妬
 第5節 静かにした手の騒がしい顛末
 第6節 番外曲という不思議な存在
 第7節 番外曲のルーツ
 第8節 商品『バイエル』が完成するまで
 第9節 商品開発以前
第2章 ポピュリズム説
 第1節 付録は付録にあらず
 第2節 付録はポップスの原型だった
 第3節 付録の売れ行き
第3章 悪魔メフィスト説
 第1節 幻の習作
 第2節 バイエルを育んだ自由な都市
 第3節 トーマス教会聖歌隊員として
 第4節 1819年のバイエル体験
 第5節 最後の宮廷音楽家ライシガー
第4章 ブランド説
 第1節 売買される魂
 第2節 偽バイエル教則本
 第3節 未公開自筆譜に当たれ
 第4節 疑惑解明
 第5節 証拠
 第6節 正体
第5章 プレート番号説
 第1節 楽譜の資本主義
 第2節 楽譜刊行数から見えてくるもの
 第3節 インペリアリズムとコミュニズム
 第4節 音楽史のリアル
エピローグ 小さなプレート

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講師プロフィール

安田 寛(やすだ ひろし)

1948年、山口県生まれ。1974年国立音楽大学大学院修士課程終了。2001年奈良教育大学教授。2013年定年退職し現在奈良教育大学名誉教授。2001年放送文化基金賞番組部門個別分野「音響効果賞」、2005年社団法人日本童謡協会日本童謡賞・特別賞。主な著書に、『唱歌と十字架 明治音楽事始め』(音楽之友社、1993年)、『日韓唱歌の源流 すると彼らは新しい歌をうたった』(音楽之友社、1999年)、『唱歌という奇跡 十二の物語』(文春新書、2003年)、『バイエルの謎 日本文化になったピアノ教則本』(音楽之友社、2012年、新潮文庫、2016年)、共著に『仰げば尊し―幻の原曲発見と『小学唱歌集』全軌跡』(東京堂出版、2015年)、『バイエルの刊行台帳』(音楽之友社、2021年)などがある。

小野 亮祐(おの りょうすけ)

1976年生まれ。広島大学大学院博士課程修了。レーラインの鍵盤楽器教本の研究で博士(学術)を取得。DAADドイツ学術交流会奨学生(2005/06年)として、ライプツィヒ大学博士課程音楽学専攻に留学。専門は音楽学、音楽教育史。2011年より北海道教育大学釧路校准教授。2016年、外国人客員研究員としてライプツィヒ大学音楽学研究所にて研究に従事。共著書に、『『バイエル』原典探訪 知られざる自筆譜・初版譜の諸相』(音楽之友社、2016年)、『バイエルの刊行台帳』(音楽之友社、2021年)がある。

聞き手プロフィール

坂元勇仁(さかもと・ゆうじ)

レコーディング・ディレクター
コーラス・カンパニーにおいて「学び舎 遊人」プロジェクトを立ち上げ、「コロナ禍における合唱活動を考える」シリーズほか多数のオンラインセミナーを企画・実施、モデレーターを務める。現在、大阪芸術大学客員教授、東京音楽大学特任講師、道の駅日光 公共施設 プランニング・プロデューサー。

※この動画配信セミナーは、2020年10月3日、10月17日、10月31日の3回にわたってZoomを使って行われたオンライン・セミナーのアーカイブ動画となります。

※視聴期間2021年5月1日(土)~2021年7月31日(土) 期間中何度でもご覧いただけます。

※お申込み・お支払い完了後、動画のURL記載したメールがお手元に届きます。お申込み後、2日経ってもメールが届かない場合は、弊社までご連絡ください。携帯電話の迷惑メールフィルターの設定で、@choruscompany.com からのメールを「受信する」にしてください。