陣内直「合唱人のためのソルフェージュ・セミナー」
～楽しい移動ド 理屈からわかる階名読みの仕組み（全3回）
コダーイ・アプローチに基づいたソルフェージュセミナー
コダーイ・ゾルターンは、作曲家として民族の音楽をとても大事にした人です。そこには、民族的な音階やリズムを用いることから、民謡やわらべ歌などの編曲などもありました。同時に母国の音楽教育を充実させることが大変重要であるとして、そのための理論と哲学を国中に行きわたらせるために大変な努力をしました。いまその哲学は「コダーイ・アプローチ」と呼ばれて、いまでも世界中で学校の先生方の注目を集めています。
その中心には、その国の音楽（わらべうたや、民謡など）を使って音楽教育を行うこと、生まれてすぐ子供たちへの音楽教育が必要であること、そして音楽教育の中心的な課題は「楽譜の読み書き」であることなどにあります。楽譜の読み書きとは「楽譜を見て、音楽が聴こえること」そして、「音楽を聴いて、楽譜をイメージ出来ること」のふたつです。そのために耳のトレーニングがどうしても必要なのです。
合唱をされる方々にとって、ソルフェージュとは「書いてある音符をすぐ歌える訓練」かもしれません。しかし本当に素晴らしい合唱のためには、歌い手が主体的に音楽を理解して表現する必要があります。「音符」から、「自分のやりたい音楽」を見つける必要があるのです。ソルフェージュとはそのためのトレーニングです。今回はそのための第1歩として「移動ド」とそれに関連する「調性」についてお話したいと思っています。（陣内直）
講座概要
| 講師 | 陣内直 |
|---|---|
| 日程・内容 | 第1回 2020年11月21日(土) 移動ドとは？／「調」とは？／階名読みと機能和声の関係 ほか 第2回 2020年12月19日(土) 第3回 2021年1月16日(土) |
| 時間 | 各回とも10時30分～11時30分（60分）※受付開始30分前 |
| 受講料 | 3回通し 3,000円+税 ※各回ごと受講の設定はございません。 |
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講師プロフィール
陣内直（じんのうち ただし）
札幌生まれ。1993年よりハンガリーに留学。2年間ケチケメートのコダーイ音楽教授法研究所にて学び、ディプロマを取得。1995年にブタペストのリスト音楽院合唱指揮科に入学者中最高得点で入学。2000年に卒業し、日本人として初めて合唱指揮と音楽教育および音楽理論教員のディプロマを取得。2013年、東京混声合唱団にて客演指揮を務める。全国各地でソルフェージュや合唱、指揮法の講習会の講師を務める。
チェンバロ、通奏低音を岩淵恵美子氏に、古楽奏法・歌唱法を宇田川貞夫氏に師事。2011年グレゴリオ聖歌の歌唱法をフランス・ソレムの聖ペトロ修道院にて合唱長であるイヴ・マリー・ルリエープル氏から直々に教えを受け研鑽を積む。
札幌大谷大学音楽科非常勤講師、朝日カルチャーセンター、NHK文化センター講師。札幌音楽家協議会会員、日本コダーイ協会会員。