安積道也合唱コーラス・ワークショップ 2026 ~ ブラームスを歌う
ブラームスを歌って学ぶ
ハイデルベルク教会音楽大学合唱指揮科教授・安積道也先生によるコーラス・ワークショップを今年も開催いたします。
ブラームスの傑作モテットをドイツの音楽大学で教鞭をとる宗教音楽のエキスパートの指揮で歌いながら学ぶことができる貴重な機会となります。多くの皆様のご参加を心よりお待ち申し上げます。
《講師メッセージ》
作品74-1は4つの楽章からなる作品で、45歳のブラームスの死生観が色濃く刻み込まれた傑作です。歌詞は旧約聖書から二箇所、新約聖書から一箇所、そしてマルティン・ルターのコラールの一節を組み合わせ、一つの死生観を形づくっています。
戦争によって国を失い、大切な神殿を破壊され、すべての望みを奪われた人々の言葉、そしてサタンの試みによって財産も家族も健康も失い、死ぬことも許されない苦しみの中に置かれたヨブの言葉——その叫びによって第一楽章は始まります。
「Warum(なぜ)」という問いは、絶対的な信頼を寄せていたはずの神に向けられたものです。しかしこの箇所では、神は何も答えません。では、この絶望の中で人は何を見出すのか、彼が行ったことは何であったのか、——その先は、ぜひワークショップでご一緒に体験しましょう。
この作品は音楽的にも非常に多層的です。シュッツを思わせる書法、フーガの超絶技巧、ユニゾン、模倣対位法、母音の処理による響きの変化、舞曲的要素、二重合唱、そして最後のコラールでは、堂々としたバッハの書法とロマン派的和声が見事に融合し、音楽と言葉が一体となり作品全体を統合しています。
ワークショップでは、ドイツ語の発音や作品様式に基づいた発声といった基礎事項を確認しながら、聖書の背景、ブラームスの音楽解釈、そして各楽章をつなぎ合わせる神学的なストーリーを説明します。そして、それらをどのように「響き」として実現するかを中心にリハーサルいたします。内容が濃いため、当日は音取りに多くの時間を割くことができません。聖書の予備知識は必要ありませんが、対訳を読み、さらに音取りを事前に済ませてご参加ください。
宗教曲の本質は、グレゴリオ聖歌の時代から変わっていません。すなわち、聖書の言葉をどのように「響き」に変えるかという点にあります。その具体的な作業プロセスを皆さんとともに体験したいと考えています。
宗教音楽とは、特定の信仰に属する人だけのものではありません。むしろ、人間の存在の根底に関わる音楽です。したがって、これを理解するためにクリスチャンである必要はありません。
夏にお会いできることを、心より楽しみにしております。
(ハイデルベルク教会音楽大学合唱指揮科教授 安積道也)
講座概要
| 講座名 | 安積道也合唱コーラス・ワークショップ 2026 ~ ブラームスを歌う |
|---|---|
| 講師 | 安積道也(ハイデルベルク教会音楽大学合唱指揮科教授) |
| 企画協力 | 柳嶋耕太、谷郁 |
| 日時 | 2026年8月16日(日) 14:00~17:00(受付30分前) |
| 会場 | 目白教育ホール(東京教育専門学校 目白本館地下) 東京都豊島区目白2-38-4(JR山手線「目白駅」より徒歩1分) |
| 演奏曲 | Johannes Brahms: Warum ist das Licht gegeben dem Mühseligen? Op. 74,1 |
| 使用楽譜 | 楽譜は、Carus版(出版番号40.120/10)を使用いたしますので各自でご用意ください。 購入は、合唱楽譜の専門店パナムジカのご利用が便利です。 ◆BRAHMS, Johannes Warum ist das Licht gegeben dem Muhseligen op.74-1 パナムジカコード:GB7331C 670円(税込) パナムジカの販売ページは→コチラ |
| 受講料 | 一般4,000円 学生2,000円(税込) |
| 定員 | 全パートで100名程度 ※申し込み状況によって受付を終了する場合もございますことをご了承ください。 |
お申し込み
定員:全パートで100名
※「受講申込をする」ボタンより進んだ先のページで、ご希望のパート(ソプラノ上下・アルト・テノール・バス上下)を選んでお申込みください。
連動企画
若手合唱指揮者支援プログラム~ Stonebase Program ~ 助成対象講座
安積道也合唱指揮マスタークラス2026「言葉と音楽を繋ぐ指揮法」
日程 2026年8月14日(金) ~ 16日(日)
会場 目白教育ホール(東京教育専門学校 目白本館地下)
東京都豊島区目白2-38-4(JR山手線「目白駅」より徒歩1分)
レッスン曲
Thomas Tallis: If ye love me
Moritz Hauptmann: Wandrers Nachtlied
Johannes Brahms: Mit Fried und Freud, ("Warum ist das Licht gegeben dem Mühseligen?" Op. 74,1 より)
Edward Elgar: They are at rest
William Byrd: Kyrie,( "Mass for four voices" より)
Johannes Brahms: Verlorene Jugend,Op.104,4
Giovanni Pierluigi da Palestrina: Sicut cervus
Hugo Distler: Die Seele, weil sie ist geboren
※楽譜の入手方法は受付時にご案内いたします。
「若手合唱指揮者支援プログラム ~Stonebase Program~」の詳細は、コチラをご覧ください。
講師プロフィール
安積道也(あづみ・みちや)
シュトゥットガルトおよびフライブルク音楽大学で教会音楽科A課程と合唱指揮科大学院を最優秀で修了。ドイツ国家資格・教会音楽家A級(最高位)取得。2004年、第1回バイロイト合唱指揮者コンクール優勝。合唱指揮をM.シュルト=イェンセン、D.クルツ、H.M.ボイエレ、オーケストラ指揮をS.サンドマイヤーに師事。2009〜2019年、西南学院音楽主事を務め、オラトリオ作品に特化した「オラトリオ・アカデミー」を設立。全国で指揮・指導・講演活動を展開。教会音楽の理論と実践を専門とし、アカペラから大規模オラトリオまで幅広いレパートリーを持つ。元エリザベト音楽大学非常勤講師、キリスト教礼拝音楽学会元理事。
2020年よりハイデルベルク教会音楽大学合唱指揮科教授。指揮科責任者として教会音楽家の育成と合唱音楽の発展に尽力。大学室内合唱団を率い、マンハイム室内管弦楽団やラルパ・フェスタンテらと共演。「ハイデルベルク春の音楽祭」におけるバッハ《マタイ受難曲》など客演多数。毎年、プロジェクト・リーダーとして宗教音楽に関する音楽祭を音大で企画・演奏(2024年:八歌集Achtliederbuch出版500年/コラール・カンタータ300年記念事業など)。コーラス・カンパニー主催夏季指揮法マスタークラス講師。2024年より福岡オラトリオ・アカデミー指揮者。現在、ハイデルベルク教会音楽大学室内合唱団およびフィグラルコーア・ハイデルベルク室内合唱団常任指揮者。
※この動画は、2023年8月18日〜20日に行われた対面セミナーを録画したものをご覧いただくものです。視聴期間中、お好きな時間に何度でもご覧いただけます。
※動画は「vimeo」を利用して配信いたします。PC、スマートフォン、タブレットのいずれからでもご視聴いただけます。会員登録は必要ありませんが、スマートフォン、タブレットをご利用になる場合は、あらかじめVimeoアプリをインストールされることをお勧めします。
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