若手合唱指揮者支援プログラム~ Stonebase Program ~ 助成対象講座

安積道也合唱指揮マスタークラス2026

言葉と音楽を繋ぐ指揮法

ハイデルベルク教会音楽大学・合唱指揮科教授、安積道也先生による合唱指揮マスタークラスを開催いたします。
4年目となる今年は、「言葉と音楽を繋ぐ指揮法」をテーマに、〈歌詞〉を持つ〈合唱曲〉だからこそ求められる指揮の在り方について、3日間にわたりじっくりと学んでまいります。

指揮受講・合唱受講につきましては選考により受講者を決定いたします。
まずはエントリーのうえ、ご応募くださいますようお願いいたします。

なお、本マスタークラスは、「若手合唱指揮者支援プログラム ~Stonebase Program~」の助成対象講座です。金銭的な理由からこれまで参加を見送られていた若い合唱指揮者の皆様も、ぜひ本プログラムをご活用のうえ、積極的にご参加いただければ幸いです。

《講師メッセージ》
言葉と音楽をつなぐ指揮法

今年で4年目となる本講座では、「言葉と音楽をどのように結びつけるか」という、私の合唱指揮法の核心に迫ります。
合唱団を振っていて、自分が欲しいタイミングと合唱団の反応が微妙にずれている、語尾の子音がいつも揃わない、合唱団は真剣に歌詞を感情を込めて歌っているのにどこか腑に落ちない、日本語なら歌えるが外国語になると不安を感じる——そのような経験をお持ちの方は、ぜひ最後までお読みください。

言語には固有の文法や抑揚があり、音楽にも和声・対位法・形式といった固有の「文法」が存在します。しかもそれらは時代や地域によって異なります。合唱は、この二つの異なる体系を同時に扱う芸術です。作品を理解するためには、両方向からのアプローチが不可欠です。両者が協調している場合は問題ありませんが、しばしば微妙なずれが生じ、時には互いに相反することを示す時もあります。そのような場面で指揮者は、どこに焦点を置き、どのような響きで統合するかを判断しなければなりません。そして、言葉では説明しきれない微細な母音の音色や子音のタイミングなどを実現するためにこそ、歌に特化した指揮法が必要になります。

他人に叩かれそうになったとき、人は思わず身をすくめます。目で認識してから反応するまでの時間には、ほとんど個人差がありません。また、赤ちゃんに食べ物を与えるときに「アーン」と言って口を開けると、赤ちゃんも同じように口を開けます。この二つの現象、すなわち反射と模倣という、人間に深く備わった特性を積極的に活用し、指揮法に組み込みました。したがって私の指揮は、「結果を示す」のではなく、「歌い手の身体に働きかける」ものです。大きく振ることがフォルテなのではなく、どのような動きが声を引き出し、その結果としてフォルテの響きが生まれるのかを考えます。精神論やカリスマ性ではなく技術の問題です。

課題曲についてです。今年は、言葉と音楽の関係に焦点を当て、多様な作品を用意しました。音楽そのもので歌詞の内容を表す作品、言葉の抑揚そって音楽がつけられた作品、両者が対立する作品など、さまざまなケースを取り上げます。これらを通して、「響きとして統合するための指揮法」を具体的に探っていきます。また、ルネサンスおよびバロック作品に不可欠なメッサ・ディ・ヴォーチェについても扱います。単なる音量変化ではなく、声の質と変化をどのようにコントロールするかを、腕の動きと身体の反応の関係からお伝えします。

講座は基礎的なことから始めますが、基礎ほど奥深いものはありません。初参加の方はもちろん、これまで参加された方にも新たな発見があるはずです。後半の実践編では、それぞれの指揮法受講生に対し、技術面だけでなく今後の課題についてもお伝えしてきました。クリニックを必要としている方、新たな突破口を求めている方、自信を失いかけている方も、ぜひご参加ください。

合唱受講の皆さんには、心より感謝しています。皆さんがいなければ、このコースは成り立ちません。合唱受講の方も基礎編からすべてご覧いただけますし、何かしらのヒントを得ていただけるはずです。しかし最大の魅力は、実際にさまざまな指揮者に「振られる」経験にあります。指揮者の動きによって、自分の中で何が起こるのかを体感していただけると思います。
指揮受講者だけでなく、合唱受講者にも学びがあるように進めていきますので、歌うことが好きで参加される方も、指揮に関心のある方も、心より歓迎いたします。

東京でお会いできることを楽しみにしています。
(ハイデルベルク教会音楽大学合唱指揮科教授 安積道也)

安積道也合唱指揮マスタークラス2026「言葉と音楽を繋ぐ指揮法」

講座概要

講座名 安積道也合唱指揮マスタークラス2026「言葉と音楽を繋ぐ指揮法」
講師 安積道也(ドイツ・ハイデルベルク教会音楽大学合唱指揮科教授)
企画協力 柳嶋耕太、谷郁
会場 目白教育ホール(東京教育専門学校 目白本館地下)
東京都豊島区目白2-38-4(JR山手線「目白駅」より徒歩1分)
タイムスケジュール 第1日 8月14日(金)
15:00-17:00 指揮法レッスン(1)
18:00-21:00 指揮法レッスン(2)

第2日 8月15日(土)
10:00-12:00 指揮法レッスン(3)
13:30-16:30 指揮実践レッスン(1)
17:00-19:00 指揮実践レッスン(2)

第3日 8月16日(日)
10:00-12:30 指揮実践レッスン(3)

レッスン曲 Thomas Tallis: If ye love me
Moritz Hauptmann: Wandrers Nachtlied
Johannes Brahms: Mit Fried und Freud, ("Warum ist das Licht gegeben dem Mühseligen?" Op. 74,1 より)
Edward Elgar: They are at rest
William Byrd: Kyrie,( "Mass for four voices" より)
Johannes Brahms: Verlorene Jugend,Op.104,4
Giovanni Pierluigi da Palestrina: Sicut cervus
Hugo Distler: Die Seele, weil sie ist geboren("Totentanz"Op. 12 より)

※楽譜の入手方法は受付時にご案内いたします。

募集人員
受講料
〇指揮受講 6-8名程度
受講料 一般70,000円(税込) 学生35,000円(税込)※ワークショップ受講料含む
※応募締め切り : 2026年5月12日
※受講決定 : 2026年5月下旬

指揮受講者として指揮法レッスンを受け、実践レッスンでは合唱団を指揮します。レッスン曲は8曲全てご用意ください。(全曲レッスンを受けられるとは限りません。)
希望者が多数となった場合は、安積道也、柳嶋耕太、谷郁の3氏が選考いたします。選考は、指揮の習熟度などセミナーとしてのバランスを考慮して行われることをご承知おきください。

※指揮受講に選抜され、条件を満たした方は、若手合唱指揮者支援プログラム~ Stonebase Program ~の支援対象となります。
詳細は→コチラをご覧ください。

○合唱受講 30名程度
受講料 一般25,000円(税込)学生15,000円(税込)
※応募締め切り : 2026年5月31日
※受講決定 : 2026年6月上旬

全日程の聴講に加えて実践レッスンでは合唱団員として歌いながら学ぶコースです。レッスン曲の全曲音取りをご自身で済ませた上でご参加ください。
希望者が多数となった場合は、合唱経験、パートバランスなどを考慮して安積道也、柳嶋耕太、谷郁の3氏が選考いたします。
※ワークショップの参加には別途申し込みが必要です。

〇聴講 20名程度
聴講料
一般15,000円(税込)学生8,000円(税込)
3日間すべてのレッスンを聴講するコースです。
※ワークショップの参加には別途申し込みが必要です。
※6月上旬申し込み受付開始予定

〇動画聴講
聴講料 一般12,000円(税込)学生7,000円(税込)
動画視聴期間:2026年9月1日~2027年1月31日予定
※6月上旬申し込み受付開始予定

主催 株式会社コーラス・カンパニー

「指揮受講」へのエントリー

〇指揮受講 6-8名程度 
受講料 一般70,000円(税込) 学生35,000円(税込)※ワークショップ受講料含む
応募締め切り:2026年5月12日
受講決定:2026年5月下旬
※希望者が多数となった場合は、安積道也、柳嶋耕太、谷郁の3氏が選考いたします。
選考は、指揮の習熟度などセミナーとしてのバランスを考慮して行われることをご承知おきください。

「合唱受講」へのエントリー

〇合唱受講 30名程度
受講料 一般25,000円(税込)学生15,000円(税込)
応募締め切り:2026年5月31日
受講決定:2026年6月上旬
※希望者が多数となった場合は、合唱経験、パートバランスなどを考慮して安積道也、柳嶋耕太、谷郁の3氏が選考いたします。
※ワークショップの参加には別途申し込みが必要です。

聴講の申し込み

聴講 20名程度
聴講料 一般15,000円(税込)学生8,000円(税込)
※ワークショップの参加には別途申し込みが必要です。
※6月上旬申し込み受付開始予定

動画聴講の申し込み

聴講料 一般12,000円(税込)学生7,000円(税込)
動画視聴期間:2026年9月1日~2027年1月31日予定
※6月上旬申し込み受付開始予定

連動企画

安積道也合唱コーラス・ワークショップ 2026 ~ブラームスを歌う

日時 2026年8月16日(日) 14:00~17:00(受付30分前)
会場 目白教育ホール(東京教育専門学校 目白本館地下)
   東京都豊島区目白2-38-4(JR山手線「目白駅」より徒歩1分)
講師 安積道也(ハイデルベルク教会音楽大学合唱指揮科教授)
企画協力 柳嶋耕太、谷郁
演奏曲 
Johannes Brahms: Warum ist das Licht gegeben dem Mühseligen? Op. 74,1
※楽譜の入手方法につきましては、お申し込み受付時にご案内いたします。
受講料 一般5,000円 学生2,500円(税込)
定員 100名(S30 A30 T20 B20程度)

講師プロフィール

安積道也(あづみ・みちや)

シュトゥットガルトおよびフライブルク音楽大学で教会音楽科A課程と合唱指揮科大学院を最優秀で修了。ドイツ国家資格・教会音楽家A級(最高位)取得。2004年、第1回バイロイト合唱指揮者コンクール優勝。合唱指揮をM.シュルト=イェンセン、D.クルツ、H.M.ボイエレ、オーケストラ指揮をS.サンドマイヤーに師事。2009〜2019年、西南学院音楽主事を務め、オラトリオ作品に特化した「オラトリオ・アカデミー」を設立。全国で指揮・指導・講演活動を展開。教会音楽の理論と実践を専門とし、アカペラから大規模オラトリオまで幅広いレパートリーを持つ。元エリザベト音楽大学非常勤講師、キリスト教礼拝音楽学会元理事。
 2020年よりハイデルベルク教会音楽大学合唱指揮科教授。指揮科責任者として教会音楽家の育成と合唱音楽の発展に尽力。大学室内合唱団を率い、マンハイム室内管弦楽団やラルパ・フェスタンテらと共演。「ハイデルベルク春の音楽祭」におけるバッハ《マタイ受難曲》など客演多数。毎年、プロジェクト・リーダーとして宗教音楽に関する音楽祭を音大で企画・演奏(2024年:八歌集Achtliederbuch出版500年/コラール・カンタータ300年記念事業など)。コーラス・カンパニー主催夏季指揮法マスタークラス講師。2024年より福岡オラトリオ・アカデミー指揮者。現在、ハイデルベルク教会音楽大学室内合唱団およびフィグラルコーア・ハイデルベルク室内合唱団常任指揮者。

※エントリー、お申し込みを受け付け後に、受付完了メールをお送りしますのでそちらをお待ちください。お申込み後、2日経ってもメールが届かない場合は、弊社までご連絡ください。携帯電話の迷惑メールフィルターの設定で、@choruscompany.com からのメールを「受信する」にしてください。