ラーメン二杯分のしあわせセミナー
音楽探偵・安田寛の楽しいニッポンの音楽論3

◆日本音楽史最大級の謎・尋常小学唱歌のミステリーに迫る
~日本人はなぜ唱歌《故郷》に感動するのか?

(全3回)

ご存じでしょうか? 二つの「君が代」があったことを

セミナー一回の受講料が旨いラーメン二杯分に勝るか,をモットーにした本セミナー、今回は明治の日本音楽史に潜むミステリーに挑戦します。

今の日本人はみな、声を合わせて歌を歌えます。ショパンコンクールだって続々入賞します。でもここまでくるには、明治の日本人たちの音をめぐるさまざまな攻防がありました。西洋から届いた音に対して、明治の日本人は、挑み、守り、攻め、そして今に至る音楽世界を作り上げました。その原点になるのが二つの「君が代」であり、「故郷」で知られる尋常小学唱歌です。実はここに日本音楽史最大級の謎が秘められているのです。
私たちが「国歌・君が代」を歌うことに、なぜ賛否両論あるのだろう?一方で「故郷」はオリンピックでも大震災の時でも歌われ、「第二国歌」といわれるようになったのはなぜだろう?「第二国歌」でもクレームが出ないのはなぜだろう?
こんな問いに、音楽探偵安田寛が挑みます。
ゲストには12月12日まで,国立歴史民俗博物館で開催され、その模様が朝日新聞などで取り上げられるなど話題となった企画展示「学びの歴史像―わたりあう近代―」で唱歌に関する部分を担当された北原かな子先生をお迎えし、安田探偵との丁々発止のやり取りが大いに期待されるところです。
ラーメン二杯を我慢しても聞く価値あり!あなたの知的好奇心が満腹となること請け合いのこのセミナーをお聞き逃しなく!!

日本音楽史最大級の謎・尋常小学唱歌のミステリーに迫る ~日本人はなぜ唱歌《故郷》に感動するのか?(全3回)

講座概要

講座名 日本音楽史最大級の謎・尋常小学唱歌のミステリーに迫る 
~日本人はなぜ唱歌《故郷》に感動するのか?
講師 安田 寛(音楽探偵)
ゲスト 北原かな子(日本近代史研究者)
モデレーター 坂元勇仁(レコーディング・ディレクター)
日程 2022年 
第1回 2月13日(日)作曲者不詳ってなんだ?(キーは作曲者)
《故郷》《朧月夜》など今でも歌われている『尋常小学唱歌』(1911〜1914)は唱歌の最高傑作。その作曲者は、上眞行、小山作之助、島崎赤太郎、楠美恩三郎、岡野貞一、南能衛の六人。この「知名度なさすぎ実力者集団」をまず読み解かないと極上のミステリーがはじまらない。
第2回 2月27日(日)二つの君が代(キーは儀式)
明治26年の儀式音楽宮廷クーデター。儀式音楽の君が代は二つあった。それが一つになるミステリー。上眞行,小山作之助は加担者? 彼ら二人と『尋常小学唱歌』はどう繋がるのか。目賀田・伊澤・メーソン路線の『小学唱歌集』はなぜ消された。
第3回 3月13日(日)禁忌の音数律 (キーは和歌)
唱歌《故郷》で禁断の6−4の和歌が復活した? なぜだ。クーデターとの関係は? 話は、白鳳・天平時代に遡る。日本文化は高句麗人・百済人・新羅人が作ったとしたら? そこから《故郷》までどう繋がる? 彼らに封印された6−4の和歌がなぜ復活した? これがミステリーでなければなんだ。
時間 各回とも14時00分~15時30分(90分)・受付30分前より
受講料 3回通し5,000円(税込)各回2,000円(税込)

申込方法

下記「受講申込をする」ボタンよりお進みください。

パネリストプロフィール

安田 寛 (やすだ・ひろし)

音楽探偵
1948年、山口県生まれ。1974年国立音楽大学大学院修士課程終了。2001年奈良教育大学教授。2013年定年退職し現在奈良教育大学名誉教授。2001年放送文化基金賞番組部門個別分野「音響効果賞」、2005年社団法人日本童謡協会日本童謡賞・特別賞。主な著書に、『唱歌と十字架 明治音楽事始め』(音楽之友社、1993年)、『日韓唱歌の源流 すると彼らは新しい歌をうたった』(音楽之友社、1999年)、『唱歌という奇跡 十二の物語』(文春新書、2003年)、『バイエルの謎 日本文化になったピアノ教則本』(音楽之友社、2012年、新潮文庫、2016年)、共著に『仰げば尊し―幻の原曲発見と「小学唱歌集」全軌跡』(東京堂出版、2015年)、『バイエルの刊行台帳』(音楽之友社、2021年)などがある。

北原 かな子 (きたはら・かなこ)

1959年秋田県生まれ。1982年秋田大学教育学部卒業。1998年東北大学大学院国際文化研究科博士課程修了。博士(国際文化)。宮城県石巻西高等学校教諭(音楽、世界史)を経て、1990年から青森県弘前市在住。現在、青森中央学院大学教授・図書館情報センター長。
大学院時代から近代移行期における東北地方の武士階級と西洋文化受容の研究を進め、主著に『洋学受容と地方の近代ー津軽東奥義塾を中心にー』(岩田書院、2001)、編著に『近代移行期における地域形成と音楽:創られる伝統と異文化接触』(ミネルヴァ書房、2020)など。また『青森県史資料編近現代』各巻、『青森県女性史』、『弘前市史通史編』、『新青森市史通史編』で文化・宗教・教育、ジェンダー関係担当。2021年に国立歴史民俗博物館企画展示「学びの歴史像」で音楽を担当したことから、唱歌に関心を持つようになり、現在に至っている。経歴・研究業績の詳細はこちら

坂元 勇仁 (さかも・ゆうじ)

レコーディング・ディレクター
コーラス・カンパニーにおいて「学び舎 遊人」プロジェクトを立ち上げ、「コロナ禍における合唱活動を考える」シリーズほか多数のオンラインセミナーを企画・実施、モデレーターを務める。現在、大阪芸術大学客員教授、東京音楽大学特任講師、道の駅日光 公共施設 プランニング・プロデューサー。

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