教会音楽について学ぶ大人気セミナー 待望の第2シリーズ!
ハイデルベルク教会音楽大学合唱指揮科教授・安積道也先生から「教会音楽」について様々な視点から解説いただく好評セミナーの新シリーズが始まります!この第2シリーズでは、「聖書の歌」をテーマに、「詩編」「カンティクム」など聖書に出てくる歌について、その宗教的背景やそれらを用いた合唱曲について5回にわたってお話していただきます。多くの皆様のご参加を心よりお待ち申し上げます。
講師からのメッセージ
「マニフィカトを歌うなら、教会暦にあてはめなければ。」
「サルヴェ・レジナはマリア様がしたお祈りです。」
「詩編なら154編あたりが好きだね。」
・・・などなど。
どれも実際に耳にしたことのあるフレーズですが、実は、ちょっとピントがずれています。
前回は教会暦というキリスト教の暦についてお話しいたしました。教会暦では一年かけてイエス・キリストの生涯が再現されており、それぞれの季節やトピックに合わせた作品が書かれていることを学びました。
年間を通した教会暦に対し、毎日の祈りのサイクルを「聖務日課」と言います。今回は、教会暦に沿った礼拝と聖務日課の祈りの中で必ず読まれ、また歌われる「歌/詩」に焦点を合わせます。
代表的なものは「詩編」と「カンティクム」です。人間が神に向かって歌った(綴った)詩であり、キリスト教徒は自らの心のうちに抱える喜びや悲しみ、叫びや賛美など、これらの詩人の言葉を通して祈り、また吐露してきました。詩編は教会暦と強く結びついているものも多く、季節感を伴った合唱作品やオラトリオ作品も多く作られています。また、晩課で歌われるマニフィカトのように聖務日課に組み込まれることで、欠かせない日々の糧として歌われる歌もあります。
このシリーズでは、詩編とカンティクムから、しばしば合唱曲として曲が付けられる代表的なものを取り上げ、その背景や類型、内容などに触れていきます。第1シリーズ「教会暦」を受講された方にとっては、それを補完する内容となります。教会暦やキリスト教の予備知識がなくても構いません。補足しながらお話しいたしますので、どなたでもお気軽にご参加ください。(安積道也)

講座概要
講座名 | 安積道也教会音楽講座2「聖書の歌~詩編・カンティクム・聖務日課」 |
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講師 | 安積道也(ハイデルベルク教会音楽大学合唱指揮科教授) |
日程 | 2022年 1月29日(土) 第1回 聖書に出てくる歌 詩編とは/カンティクムとは/詩編を用いたオラトリオ作品例 メサイア(ヘンデル)、モテット(バッハ)、詩編42編(メンデルスゾーン)、ドイツ・レクイエム(ブラームス)、他 2月12日(土) 第2回 聖務日課とカンティクム 聖務日課とは/賛歌/終課/マリア賛歌 サルヴェ・レジナ、アヴェ・マリア、テ・デウム、ヌンク・ディミティス、他 2月26日(土) 第3回 晩課 晩課の構造/マニフィカト/アンセム 聖母マリアの夕べの祈り(モンテヴェルディ)、マニフィカト(バッハ)、他 3月12日(土) 第4回 詩編とモテット ルター派の詩編コラール/詩編モテット/ジュネーブ詩編歌/悔悛詩編 ラッスス、シュッツ、バッハ、他 3月26日(土) 第5回 教会暦と詩編合唱曲 教会暦/代表的な詩編合唱作品と各詩編の背景 ダヴィデ詩編曲集(シュッツ)/詩編曲(メンデルスゾーン)、他 |
時間 | 各回とも14時00分~15時00分(60分)・受付30分前より |
受講料 | 5回通し8,000円(税込)※各回の受講設定はございません。 |
アーカイブ動画視聴期間 | 2022年4月30日(土)まで |
申込方法
下記「受講申込をする」ボタンよりお進みください。
2021年に実施された第一シリーズの動画は、動画配信サービスinitium ; auditorium のサイトにて販売しております。 initium; auditorium にログイン(無料)の上、ご購入ご視聴ください。 第1シリーズ動画購入はこちら
講師プロフィール
安積道也(あづみ・みちや)
シュトゥットガルト、並びにフライブルク国立音楽大学にて教会音楽家A課程と指揮科を最優秀で修了。ドイツ国家資格教会音楽家最高位(A級カントール)取得。2004年第1回バイロイト合唱指揮者コンクール優勝。2007年アルテンブルク国際オルガン即興アカデミー・ファイナル・コンサートプレーヤー。在独中、ギュンタースタール聖マリア教会音楽監督とフライブルク独仏合唱団常任指揮者を兼任。
これまでに、合唱指揮をM.シュルト–イェンセン、D.クルツ、H.M.ボイエレに、管弦楽指揮法をS.サンドマイヤーに、オルガンをJ.ラウクヴィック、H.ドイッチュに、グレゴリオ聖歌をG.ヨッピヒに、声楽をE.B.ヒレマン、B.ゲルトナー各氏に師事。
2009〜2019年西南学院音楽主事。在任中オラトリオ作品に特化した合唱団の設立や、演奏会の企画・演奏など学院の音楽事業を手掛ける傍ら、全国各地で客演指揮、オルガンコンサート、合唱団や講習会の指揮や指導、講師を精力的に務める。教会音楽の演奏と実践を専門とし、小編成のアカペラから管弦楽付きオラトリオ作品まで、幅広いレパートリーを持つ。エリザベト音楽大学元非常勤講師、日本オルガン研究会元会員。キリスト教礼拝音楽学会海外会員。
2020年ハイデルベルク教会音楽大学合唱指揮科教授に就任。再びドイツに拠点を移し、後進の育成と教会音楽・合唱音楽の発展に尽力する。
オンライン・セミナーについて
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