安田寛の楽しいニッポンの音楽論2
~ で、バイエルって、いったい何者?
まだまだ続く『バイエルの謎』 (全3回)

音楽探偵・安田寛先生がコーラス・カンパニーのオンラインセミナーに再登場!

音楽探偵・安田寛先生がコーラス・カンパニーのオンラインセミナーに再登場!今回のセミナーの主人公は、あの超有名なピアノ教則本の作者「バイエル」です。謎だらけのバイエルの正体に迫り、バイエルの教則本が音楽の入り口として長く使われてきた日本の音楽教育の在り方を、共同研究者の小野亮祐先生とともにお話しいただきます。「赤バイエル」「黄バイエル」にお世話になった皆さまのご参加を心よりお待ち申し上げます。

《講師より企画趣旨》

様々なピアノ教則本が乱立する現在の日本にあって、その原点であるバイエルに立ち返ることで見えてくるものとは。今では誰もが当たり前に思っているピアノ教則本でピアノ弾くと言う事はどういうことであったのか。バイエル以降にバイエルが残した決定的な影響について、『バイエルの謎』の著者安田寛が、現在続編を一緒に書いている、ドイツピアノ教則本の歴史に精通している小野亮祐と熱く詳しく語る。(安田寛・小野亮祐)

講座概要

講師 安田寛 (音楽学者・奈良教育大学名誉教授)
小野亮祐(音楽学者・北海道教育大学釧路校准教授)
聞き手 坂元勇仁 (レコーディング・ディレクター、大阪芸術大学客員教授)
講座タイトル 安田寛の楽しいニッポンの音楽論2
~ で、バイエルって、いったい何者? まだまだ続く『バイエルの謎』 (全3回)
日程 第1回 2020年10月3日(土)
◆バイエル原典探訪
今世界中にバイエルの様々な版が溢れているのにオリジナルがどこにも存在しない。オリジナルはどこにあるのか。困難な探訪の果て見えてきたものとは。
→終了のため動画受講
第2回 2020年10月17日(土) 
◆バイエルと聖トマス教会
世界的なベストセラーとなった教則本を書いたバイエルと言う作曲家はどのようにして生まれてきたのか。かつてバッハが音楽監督を務めていた聖トマス教会の附属学校で学んだバイエルと学校取り巻く音楽家群像。

第3回 2020年10月31日(土)  
◆なぜ教則本が必要なのか、そしてバイエルは?
ピアノ教則本を形作っている要素はどのようにして生まれてきたのか。18世紀のピアノ教則本のルーツからバイエルまで。バイエル以降の教則本に対してバイエルはどのような意味を持っているのか。教則本はなぜ必要なのか

時間 各回とも16時30分~18時(90分) ※受付開始30分前
受講料 全3回通し 4,500円+税
各回ごと 1,500円+税

※このオンライン座談会は、Zoomの「ウェビナー」システムを利用して行います。受講者は音声、ビデオともオフの状態での参加となります。

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講師プロフィール

安田 寛(やすだ ひろし)

1948年、山口県生まれ。1974年国立音楽大学大学院修士課程終了。2001年奈良教育大学教授。2013年定年退職し現在奈良教育大学名誉教授。2001年放送文化基金賞番組部門個別分野「音響効果賞」、2005年社団法人日本童謡協会日本童謡賞・特別賞。主な著書に、『唱歌と十字架 明治音楽事始め』(音楽之友社、1993年)、『日韓唱歌の源流 すると彼らは新しい歌をうたった』(音楽之友社、1999年)、『唱歌という奇跡 十二の物語』(文春新書、2003年)、『バイエルの謎 日本文化になったピアノ教則本』(音楽之友社、2012年、新潮文庫、2016年)、共著に『仰げば尊し―幻の原曲発見と『小学唱歌集』全軌跡』(東京堂出版、2015年)などがある。

小野 亮祐(おの りょうすけ)

1976年生まれ。広島大学大学院博士課程修了。レーラインの鍵盤楽器教本の研究で博士(学術)を取得。DAADドイツ学術交流会奨学生(2005/06年)として、ライプツィヒ大学博士課程音楽学専攻に留学。専門は音楽学、音楽教育史。2011年より北海道教育大学釧路校准教授。2016年、外国人客員研究員としてライプツィヒ大学音楽学研究所にて研究に従事。共著書に、『『バイエル』原典探訪 知られざる自筆譜・初版譜の諸相』(音楽之友社、2016年)がある。