【学び舎 遊人シリーズ】
レナード・バーンスタイン没後30年記念
愛するレニーへ、日本からの手紙
レナード・バーンスタインと戦後日本の物語(全3回)

レナード・バーンスタイン没後30年記念

20世紀を代表する音楽家の一人、レナード・バーンスタインの軌跡と功績を、二人の日本人との関係を通して描いた「Dearest Lenny: Letters from Japan and the Making of the World Maestro」(オックスフォード大学出版局刊:2019)の著者である吉原真里さんを講師にお迎えしての音楽教養講座です。日本語版の出版が待ち望まれるところですが、その前に著者自らに本の内容に沿ってお話を伺える貴重なひと時となることでしょう。

《企画趣旨》

第二次世界大戦中にセンセーショナルなデビューを果たし、戦後に彗星のような勢いで世界のマエストロになったレナード・バーンスタイン(1918~1990)。彼の人生とキャリアにおいて特別な位置を占めていた、ふたりの日本人がいる。
ひとりは、1947年にファンレターを送ったのがきっかけで、家族ぐるみでバーンスタインと親交を深めることとなった、天野和子さん。結婚、子育て、夫の死、就職、自身の病気など、人生のさまざまな段階において、バーンスタインとその音楽への愛情をみずからの糧とし、また彼の深い理解者のひとりとして彼を支えた人物である。
もうひとりは、1979年のバーンスタイン来日ツアーの最終日に彼と出会った後、切々としたラブレターを送り続けた、橋本邦彦さん。バーンスタインの愛情に後押しされるような形で、みずからも舞台芸術の世界に入り、やがてバーンスタインの日本スタッフとして仕事上でもマエストロに欠かせない存在となった。
天野さんと橋本さんがそれぞれバーンスタインに宛てて書き綴った数多くの書簡を読み解きながら、変遷するふたりの愛を戦後日米関係の歴史・社会・経済的分脈に位置づけ、バーンスタインと戦後日本のかかわりを考える。

講座概要

講師 吉原真里(ハワイ大学アメリカ研究学部教授)
モデレーター 坂元勇仁(レコーティング・ディレクター、大阪芸術大学客員教授)
講座タイトル 愛するレニーへ、日本からの手紙 レナード・バーンスタインと戦後日本の物語
日程 2020年9月6日(日) 第1回 太平洋をわたるマエストロ (c1947~1979)
2020年9月13日(日) 第2回 転換期の世界とマエストロ (1979~1985)
2020年9月20日(日) 第3回 畑を耕そう (1985~)
時間 各回とも10時~11時30分(90分)※受付開始30分前
受講料 全3回通し 4,500円+税 ※各回受講の設定はございません。

※このオンライン座談会は、Zoomの「ウェビナー」システムを利用して行います。受講者は音声、ビデオともオフの状態での参加となります。

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講師プロフィール

吉原 真里(よしはら・まり)

ハワイ大学アメリカ研究学部教授。東京大学教養学部卒、ブラウン大学アメリカ研究学部博士号取得。1997年よりハワイ大学勤務。専門はアメリカ文化史、アメリカ=アジア関係史、ジェンダー研究、アメリカ文学、カルチュラル・スタディーズなど。英語・日本語の両方で幅広く執筆活動を行う。日本語の著書は『ドット・コム・ラヴァーズ ――ネットで出会うアメリカの女と男』(中公新書)『性愛英語の基礎知識』(新潮新書)『ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクール ――市民が育む芸術イヴェント』(アルテスパブリッシング)『「アジア人」はいかにしてクラシック音楽家になったのか? ――人種・ジェンダー・文化資本』(アルテスパブリッシング)など。水村美苗『日本語が亡びるとき』を英語に共訳。最新の著作は『Dearest Lenny: Letters from Japan and the Making of the World Mestro』(Oxford University Press)。


「学び舎 遊人」シリーズについて

「学び舎 遊人」はレコーディング・ディレクターである僕、坂元勇仁が東京・神保町で開いていたリアルなイベントスペースでした。そこでは数々のイベントを通して多くの人たちが出会い、熱い議論が繰り広げられてきました。スペースは建物の建て替えという事情で2020年4月にクローズとなりましたが、そこで育んだ「理念」を継続するために創設されたのがコーラス・カンパニーの学び舎 遊人プロジェクトです。語り合いたい人、どうしてもその人の想いを伝えたい人、みんなでその英知を共有したい人、そんな人たちとの「語りの場」をリアルな場以上に熱く作り続けていきたいと願っています。どうぞご支援をお願い致します。(坂元勇仁)