オラトリオアカデミー関西 第1回演奏会
オラトリオアカデミー関西 第1回演奏会
2025.09.06Saturday

「ルッカの光と影」~2人のマイスターのミサ曲

 2024年9月に「オラトリオアカデミー関西」が始動しました。この団体は古今の管弦楽を伴う合唱作品の名作を演奏する合唱団として結成されたものです。ヨーロッパの主要な都市にある「楽友協会」のような合唱団、メンバーが歌い手としてだけではなく、良き音楽の理解者となり音楽文化の担い手としての存在感を持つような団体を目指しています。評価の定まった作品に加え「知られざる名曲」を積極的に取り上げ、紹介するというコンセプトでレパートリーを選びます。
 第1回演奏会となる今回は「ルッカの光と影」と題し、イタリア・トスカーナ地方の街ルッカで同時期に活躍しながらその後の評価が分かれた二人の作曲家、プッチーニとカタラーニのミサ曲を取り上げます。
 オペラ作曲家として知られるプッチーニは宗教作品の分野でも重要な作品を残しています。今回のミサ曲は、別名「Missa di Gloria(グロリアミサ)」として「栄光頌」がひときわ華やかなことで広く知られています。オペラの名場面を彷彿させるような魅力的な音楽が全曲にわたり溢れる充実した作品です。
 一方、カタラーニはプッチーニと同時期にルッカで活躍しましたが、数曲のオペラを除いて現在では地味な存在となっています。しかし今回取り上げる「ミサ ホ短調」は若い時期に作曲された出世作とでも呼べる作品で、イタリアの歌心あふれる流麗な旋律、明快で古典的な構成、豊かな和声を備えた作品です。しかし楽譜の入手が困難なことから日本ではほとんど演奏さえることがありませんでした。まさに「隠れた名作」であり、この団体の旗揚げ公演に相応しい選曲です。今回の演奏により、この作品が今後広く歌われるきっかけとなることも望んでいます。

オラトリオアカデミー関西 音楽監督 本山秀毅

日程 2025年9月6日(土)
時間 開演18:30(開場18:00)
会場 高槻城公園芸術文化劇場 南館 トリシマホール
〒569‑0077 大阪府高槻市野見町 6-8
(阪急京都線・高槻市駅から徒歩8分/JR京都線・高槻駅から徒歩13分)
入場料
一般3,000円
学生1,500円
※全席自由
※未就学のお子さまのご入場はお断りさせていただきます。
演奏
指揮   本山秀毅
ソプラノ 木澤佐江子
アルト  益田早織
テノール 清水徹太郎
バス   市川敏雅
管弦楽  OAKシンフォニア
合唱   オラトリオアカデミー関西
演奏曲
カタラーニ《4声のミサ曲》
 Alfredo Catalani《Messa a 4 voci》
プッチーニ《4声とオーケストラのためのミサ曲》(グローリアミサ)
 Giacomo Puccini《Messa a 4 voci con orchestra》 (Messa di Gloria)

主催 オラトリオアカデミー関西
お問い合わせ オラトリオアカデミー関西事務局 TEL 075-415-8686(コーラス・カンパニー内)

お申し込み

電子チケット
※電子チケットのご利用にはスマートフォンが必要です。
※電子チケットのご購入には別途発券手数料2%がかかります。
※電子チケットは他のアイテムと一緒に購入することができません。

紙チケット
※紙チケットはお申し込みのご住所に郵送されます。
※紙チケットのご購入には、別途送料・手数料が300円かかります。

プロフィール

指揮 本山秀毅
京都市立芸術大学音楽学部声楽専修卒業。フランクフルト音楽大学合唱指揮科卒業。帰国後はバッハを主とする宗教音楽を中心に演奏活動を続ける。「バッハアカデミー関西」を設立し、「教会暦によるカンタータシリーズ」によりバッハの声楽作品の全曲演奏に取り組んでいる。1995年にはオレゴンバッハフェスティバルに、また2002年5月にはライプツィヒバッハフェスティバルに招聘され、バッハのミサ曲などを演奏し好評を博した。また一般・大学合唱団の客演指揮者、合唱指導法などの講習会の講師、全日本合唱コンクールをはじめとするコンクールの審査員として合唱音楽の普及にも努めている。同時に関西におけるプロ合唱団とオペラ作品の合唱指揮にも活躍している。第15回藤堂音楽褒賞、2001年京都市芸術新人賞受賞。指揮をヘルムート・リリング、ヴォルフガング・シェーファー・ウベ・グロノスタイの各氏に師事。現在、びわ湖ホール声楽アンサンブル桂冠指揮者。オラトリオアカデミー関西音楽監督。京都バッハ合唱団主宰。

ソプラノ 木澤佐江子
相愛大学音楽学部声楽学科卒業、同大学研究科修了。第6回和歌山音楽コンクール一般の部第2位、第7回日本の歌コンクール審査委員長賞(中田喜直)を受賞。オペラでは「マノン・レスコー」「トスカ」のタイトルロールなど幅広い役柄で出演。宗教曲のソリストとしても定評がある。宝塚音楽学校講師、相愛大学非常勤講師。関西二期会理事。

アルト 益田早織
東京藝術大学卒業。第九、メサイア、ヴェルディのレクイエム等宗教曲のソリストを務め、オペラでは「ドン・ジョヴァンニ」ドンナ・エルヴィーラ、「泣いた赤鬼」女房等を演じる。第88回、第91回日本音楽コンクール入選、第24回松方ホール音楽賞受賞など入賞多数。びわ湖ホール声楽アンサンブル•ソロ登録メンバー。

テノール 清水徹太郎
京都市立芸術大学卒業、同大学院修了。第33回飯塚新人音楽コンクール第1位、令和5年度京都府芸術賞奨励賞他多数受賞。過去50演目以上のオペラに主要役で出演、100曲を超える室内楽ソリスト出演を果たし高評を得る。びわ湖ホール声楽アンサンブル・ソロ登録メンバー。藤原歌劇団団員。武蔵野音楽大学、滋賀大学、京都市立芸術大学各講師。

バス 市川敏雅
奈良県出身。大阪芸術大学 大学院修了。大学院卒業時に奨学金全額免除生として選出される。第92回日本音楽コンクールオペラ部門 入選、第モーツァルトからヴェルディ、現代音楽まで幅広いレパートリーを持ち、国内外数多くのコンクールに上位入賞を果たす。びわ湖ホール声楽アンサンブル・ソロ登録メンバー。

管弦楽 OAKシンフォニア
オラトリオアカデミー関西の演奏会の管弦楽を担うアンサンブルで、関西で活躍する優れた中堅、若手奏者で構成されている。様式や時代に即応する柔軟性を持ち、オラトリオアカデミー関西の声楽セクションと今後の活動を共有してゆく団体となる。

合唱 オラトリオアカデミー関西
音楽監督・本山秀毅のもと、管弦楽付きの合唱作品をアカデミックな視点から考察し、高い芸術性を追求する団体として2024年9月に設立。演奏会ごとに団員を募集するスタイルを採用し、第1回演奏会には関西以外の地域からの参加者を含め約100名が集まり、月2回の練習を行う。第2回演奏会の団員募集は2025年6月頃に開始する予定。[公式サイト https://choruscompany.com/oak/]