横浜合唱協会 第73回定期演奏会
横浜合唱協会 第73回定期演奏会2024.1.28Sunday

平和への祈りと新しい年への希望

第73回定期演奏会では「平和への祈りと新しい年への希望」をテーマといたしました。ハインリヒ・シュッツ、ヨハン・セバスティアン・バッハ、アルヴォ・ぺルト、フランク.マルタンの4人の合唱作品にバッハのオルガン独奏曲を加えたすべての曲が「平和への祈り、希望」というテーマで縁取られています。
H.シュッツはドイツバロック音楽の黎明期最大の作曲家。今回演奏する「恵み深く私たちに平安を与えてください(SWV372)」/「私たちの君候と上に立つすべて権威に与えてください(SWV373)」はいずれもドイツ30年戦争の惨禍の後の世界の復興を祈り作曲された曲集「ガイストリヒェ・コア・ムジク」からの選曲です。
J.S.バッハはバロック音楽最大の作曲家。彼の最も華やかなモテット「主に向かって新しい歌を歌え(BWV225)」で新年の喜び、希望を演奏いたします。
A.ペルトはエストニア出身、ベルリンで活動している現代の作曲家。「主よ、平和を与えてください。」/「幸い(山上の説教)」ではティンティナブリ(鈴鳴らし)様式というぺルト独特のシンプルな音楽で、静かにそして激しく平和を祈ります。
F.マルタンはスイスの作曲家で、「無伴奏二重合唱の為のミサ曲」ではミサのテキストの内容を真摯に様々な時代様式の音楽で描き出したとても興味深い作品です。最後の4小節、Dona nobis pacemの感動に向けてこの日の演奏のすべてがつながります。
世界平和の不安がいや増す今日、「平和への祈り、希望」というテーマはますます重くなってきました。私たちは皆様にこれらの思いの共感を強いることは致しませんが、このコンサートを通してわずかでも共有できる瞬間が訪れる事を期待して準備を進めてまいります。皆様のご来場を心よりお待ちしております。
横浜合唱協会

日程 2024年1月28日(日)
時間 開演14:00(開場13:00)
会場 横浜みなとみらいホール 大ホール
神奈川県横浜市西区みなとみらい2丁目3-6
指揮   柳嶋 耕太
オルガン 山口 綾規
チェロ  髙橋 麻理子
合唱   横浜合唱協会
入場料
一般 2,000円 学生500円
全席自由
演奏曲

F.マルタン:
無伴奏二重合唱のためのミサ曲
Frank Martin: Messe pour double choeur a cappella

H.シュッツ:
恵み深く私たちに平安を与えてください
H.Schütz: Verleih uns Frieden genädiglich (SWV372)

J.S.バッハ:
主に向かって新しい歌を歌え
J.S.Bach: Singet dem Herrn ein neues Lied(BWV225)

A.ペルト:
主よ、平和を与えてください
Arvo Pärt: Da pacem Domine

J.S.バッハ:
ファンタジー ハ短調 <パイプオルガン>
J.S.Bach: Fantasie c-moll (BWV562)

ほか

主催 横浜合唱協会
お問い合わせ ycs.ensoukai@gmail.com

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プロフィール

柳嶋耕太

指揮:柳嶋耕太
2011年に渡独。マンハイム音楽・表現芸術大学指揮科合唱専攻を経て、ザール音楽大学指揮科合唱指揮専攻を卒業。2013年度ドイツ連邦教育研究省奨学生。学内や地域での合唱指導で研鑽を重ね、2015年にはドイツ若手指揮者の登竜門であるドイツ音楽評議会・指揮者フォーラム研究員に日本人として初めて選出され、同時にCarus出版より"Bachvocal"賞を授与される。以来、ベルリン放送合唱団、北ドイツ放送合唱団、ザールブリュッケン室内合唱団をはじめとするドイツ国内各地の著名プロ/セミプロ合唱団を指揮。合唱指揮をゲオルク・グリュン、指揮を上岡敏之の各氏に師事。2017年10月に完全帰国。vocalconsortinitium、室内合唱団voxalius、ChorOBANDES、東京ユヴェントス・フィルハーモニー合唱団、こだいら合唱団など多数の合唱団で音楽監督、常任指揮者を務める。帰国直後からの指導を経て、2018年6月より横浜合唱協会指揮者に正式就任。

山口 綾規

オルガン:山口 綾規
早稲田大学政治経済学部経済学科卒業。東京芸術大学音楽学部別科オルガン専修を経て、同大学大学院修士課程音楽研究科(オルガン)を修了。国内外で積極的に演奏活動を続けており、クラシックに限らずジャンルの垣根を超えた多彩なレパートリーには定評がある。またシアターオルガン(かつてアメリカの無声映画の演出に使われたパイプオルガン)を演奏する数少ない日本人オルガニストである。日本オルガニスト協会会員。

髙橋 麻理子

チェロ:髙橋 麻理子
桐朋学園大学首席卒業。霧島国際音楽祭特別奨励賞、及びサントリー賞受賞。第6回大阪国際室内楽コンクールトリオ部門日本人初第三位入賞。2021年世界初録音を含む「間宮芳生 チェロとピアノのための作品集」(コジマ録音・第76回文化庁芸術祭参加作品)をリリース。レコード芸術「準特選盤」ほか日経新聞紙上等でも高く評価された。オリジナル楽器によるトリオ・ハービッヒ「ファニー・メンデルスゾーン=ヘンゼル室内楽曲集」はレコード芸術誌上等で取り上げられた。

横浜合唱協会

合唱:横浜合唱協会
J.S.バッハの声楽作品の本格的な演奏を目指し、1970年に発足。バッハ、シュッツ、メンデルスゾーン、ブラームスなどのドイツ合唱音楽を中心に半世紀超にわたり演奏活動を実施。2018年6月からは新進気鋭の柳嶋耕太氏を指揮者に迎え、近・現代曲など新たな挑戦も視野に入れ、充実した練習を行っている。2024年9月には第5次ドイツ演奏旅行を計画中。2015年以来日独で交流している音楽団体アミチ・ムジケ・ライプツィヒとの再会が楽しみである。また、2025年1月19日(日)ミューザ川崎シンフォニーホールにて第74回定期演奏会を予定している。