合唱団フォンス・フローリス 第14回コンセール・スピリテュエル
ヴェルサイユへの道〜初期グラン・モテの世界2023.12.17Sunday
ルイ14世の美の世界が、始まる__
ルイ14世の時代にフランス王室のミサの儀式の間に演奏されていた宗教音楽が「グラン・モテ」grand motet です。その歴史はヴルサイユ宮殿完成以前に始まり、アンリ・デュ・モンとピエール・ロベールはこのジャンルを創始した初期グラン・モテの作曲家です。そしてヴェルサイユ宮廷礼拝堂完成後、聖歌隊の実質的な音楽責任者である副楽長に4人の音楽家が選ばれましたが、パスカル・コラッスとミシェル=リシャール・ド・ラランドはそのなかの2人です。ド・ラランドは多数のグラン・モテを作曲し、フランス・バロック宗教音楽の第一人者となりますが、今回演奏する曲は、副楽長就任時の選考試験で作曲された、最初期の作品です。この時期のグラン・モテは小合唱と大合唱の掛け合いが特徴的で、独立した楽章に分かれずに、変化に富んだ多数のセクションが切れ目なく続いていきます。詩編の祈りをダイナミックで洗練された趣味の音楽で表現していきます。デュ・モンの「魂の対話」だけはグラン・モテではなく、表題通り悩める魂と神の対話が描かれた、小さなオラトリオです。フランス・バロック初期宗教音楽の傑作を集めた稀有な公演をどうぞお楽しみください。
- 日程 2023年12月17日(日)
- 時間 開演14:00(開場13:30)
- 会場 武蔵野市民文化会館 大ホール
- 東京都武蔵野市中町3丁目9-11
JR三鷹駅 北口から、徒歩またはバスで「市民文化会館入口」下車
JR吉祥寺駅 北口から、バスで「市民文化会館前」下車 - 入場料
一般券・前売り 3,500円(当日4,000円)
学生券 2,500円 - ※全席自由
- 演奏 古楽アンサンブル コントラポント
- 【独唱】
ソプラノ dessus:染谷熱子
アルト haute-contre:富本泰成
テノール taille:梅田純吾
バス・バリトン basse/basse-taille:春日保人【管弦楽】
ヴァイオリン・ヴィオラ violons
dessus de violon:丸山韶(コンサートマスター)佐々木梨花 中村洋太
hautes-contre de violon:遠藤結子 廣海史帆
tailles de violon:勝森菜々 宮崎桃子
quinte de violon:山本佳輝チェロ basses de violon:懸田貴嗣 島根朋史
オーボエ hautbois:小花恭佳 佐治みのり
ファゴット basson:鈴木禎
オルガン orgue:能登伊津子
テオルボ théorbe:秋山幸生 - 合唱 合唱団フォンス・フローリス
- 【合唱エキストラ】
相澤紀恵* 菊地海杜 大村燎平* 鳳城昊 (*一部独唱も) - 指揮 花井哲郎
- 演奏曲
- ピエール・ロベール「主を賛美せよ」
Pierre Robert (1618-1699), “Laudate Dominum”パスカル・コラッス 「主を畏れる者は幸い」
Pascal Collasse (1649 –1709), “Beatus vir qui timet Dominum”アンリ・デュモン 魂の対話
Henry Du Mont (ca.1610-1684), Dialogus de animaミシェル=リシャール・ド・ラランド「ゆるされた者は幸い」
Michel-Richard de Lalande (1657-1726), "Beati quorum remissae sunt"
主催 株式会社フォンス・フローリス
共催:合唱団フォンス・フローリス
協賛:株式会社コーラス・カンパニー
お問い合わせ フォンス・フローリス事務局
TEL 070-4123-0871(平日10時 -17時)/contact@fonsfloris.com
お申し込み・電子チケット
※電子チケットのご利用にはスマートフォンが必要です。 ※電子チケットのご購入には別途発券手数料2%がかかります。 ※学生券を購入された方は入場時に学生証をご提示ください。 ※電子チケットは他のアイテムと一緒に購入することができません。
お申し込み・紙チケット
※紙チケットはお申し込みのご住所に郵送されます。 ※紙チケットのご購入には、別途送料・手数料が300円かかります。 ※学生券を購入された方は入場時に学生証をご提示ください。
合唱団フォンス・フローリスの紹介
フランス・バロックの宗教音楽を専門とする合唱団です。東京と関西でそれぞれ練習を進め、合同で演奏会を開催する。フランス語的なラテン語の発音、イネガルや装飾法などフランス・バロック特有の演奏法にこだわって練習に励んでいます。デュ・モン、ド・ラランド、リュリ、シャルパンティエ、カンプラ、ラモー(全宗教音楽)、ベルニエ、モンドンヴィルといった作曲家たちの、主にグラン・モテに取り組み続けています。
レパートリー
17世紀から18世紀にかけて個性的な音楽家たちの一群が、実にフランス的な独特の音楽様式を作り上げました。そのなかでもとくにヴェルサイユのルイ14世の宮廷で演奏された「グラン・モテ」grand motet が合唱団フォンス・フローリスのレパートリーの中心です。これは独唱、合唱、管弦楽による大規模な作品で、言ってみればドイツにおけるバッハのカンタータに類するものです。また、フランス・バロック最大の宗教音楽作曲家であるシャルパンティエにも積極的に取り組んでいます。
音楽の特徴
フランス・バロックの演奏に際しては、注意すべき様式上の様々な技法があります。「イネガル」といって、連続する八分音符などは、微妙に不均等なリズムで演奏しますし、随所にちりばめられた色々な種類の装飾音を鮮やかに再現しなくてはなりません。何よりも、ラテン語の歌詞は17世紀フランス語式に、またリエゾンを連ねていくフランス語的なイントネーションで発音してこそ、この音楽にふさわしい響きとリズムのノリを実現できます。そのあたりには特にこだわって練習します。また、揺れのない、伸びやかで明るい発声で響きを揃えていきます。
そのため、合唱経験、十分な歌唱力があること、ご自分であらかじめ音取りをしておくこと、可能な限り休まず出席すること、そして何より、古楽が大好きであることが参加の条件です。十分な練習を積んだ上で、楽しく、かつ水準の高い合唱団を目指しましょう。
指導者と活動概要
合唱団は関西と東京の二つのグループからなり、両グループとも花井哲郎の指導の下で練習を重ねます。東京のグループにはさらに専属アシスタントが指導陣として加わります。何回かの合同練習を経て、東京で合同の演奏会を行います。演奏には、独唱者と古楽器によるバロック・オーケストラからなる古楽アンサンブル「コントラポント」Contraponto が参加します。
指導・指揮 花井哲郎 Tetsuro Hanai
古楽演奏家。1996年以来「ヴォーカル・アンサンブル カペラ」音楽監督としてグレゴリオ聖歌とルネサンス音楽の演奏を続ける。CDジョスカン・デ・プレのミサ曲全集シリーズを好評リリース中。また古楽アンサンブル「コントラポント」のリーダーとしてバロック時代の宗教音楽演奏に取り組む。フランス・バロックの宗教音楽を専門とする合唱団フォンス・フローリスを始め、様々な古楽アンサンブルを指揮・指導する。フォンス・フローリス古楽院院長、国立音楽大学講師。ングルを担当。2015年第27回ミュージック・ペンクラブ「室内楽・合唱音楽部門賞」受賞。最新CDはジョスカンの没後500年を記念するシリーズ8作目「ジョスカン・デ・プレ ミサ曲全集 第8集 カノンのミサ」(レグルス)。ストリーミング配信、全国のCDショップにて絶賛発売中。
公式サイト https://www.fonsfloris.com/choeur/
新型コロナウイルス感染予防に関するお知らせとお願い
公演開催に際し東京都やクラシック音楽公演運営推進協議会によるガイドラインに従い、新型コロナウイルス感染拡大予防策を引き続き実施しますので、ご協力のほどお願い申し上げます。
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