
G.F.Händel Messiah HWV 56ヘンデル メサイア -抜粋版-2025.8.24Sunday
オラトリオの最高峰《メサイア》を知って聴くレクチャーコンサート
このメサイアは美しいだけではありません。
オラトリオ・アカデミーが福岡で再始動して2年目の今年、満を持してヘンデル《メサイア》を上演いたします。この作品の魅力は、音楽だけでは語り尽くせません。聖書から選ばれた断片を繋ぎ合わせて構成されたテキストとそれに付された音楽は、深い宗教的背景に加え、人間と社会の本質をも秘めています。
本公演では、演奏前に教会音楽家である私が、作品の聴きどころやテキスト解釈について短くお話しします。初めて聴く方はもちろん、何度も親しんできた方にも、新しい視点を提供できる内容です。
合唱団は元アカデミー団員を中心に、全国から熟練のメンバーが集まりました。歴史的演奏法に長けた器楽アンサンブルと共に、様式感の伴った精緻な響きで、作品の本質に迫ります。
ぜひ会場で、その深い響きをご体験ください。
安積道也(ドイツ・ハイデルベルク教会音楽大学合唱指揮科教授)
- 日程 2025年8月24日(日)
- 時間 14:30開演(14:00開場)
- ※開演後、指揮者による解説ののち演奏
- 会場 ウェルとばた 大ホール(戸畑市民会館)
- 〒804-0067 福岡県北九州市戸畑区汐井町1-6
(JR鹿児島本線 戸畑駅 徒歩1分) - 入場料(税込)
一般 2,000円 学生 1,000円 - 指揮・お話し
安積道也(ドイツ・ハイデルベルク教会音楽大学合唱指揮科教授) - 独唱
ソプラノ 白川深雪
テノール 江川靖志
バリトン 新見準平 - 管弦楽
オラトリオ・アカデミー・アンサンブル福岡 - コンサートマスター 大内山薫
- 合唱
福岡オラトリオ・アカデミー2025合唱団 - 演奏曲
ヘンデル《メサイア》 - -抜粋版- 事前解説付き
主催:福岡オラトリオ・アカデミー実行委員会
主管・問い合わせ:株式会社コーラス・カンパニー
TEL 075-415-8686
お申し込み・電子チケット
※電子チケットのご利用にはスマートフォンが必要です。 ※電子チケットのご購入には別途発券手数料2%がかかります。 ※学生券を購入された方は入場時に学生証をご提示ください。 ※電子チケットは他のアイテムと一緒に購入することができません。
お申し込み・紙チケット
※紙チケットはお申し込みのご住所に郵送されます。 ※紙チケットのご購入には、別途送料・手数料が300円かかります。 ※学生券を購入された方は入場時に学生証をご提示ください。
以下のプレイガイドでもお求めいただけます。
teket https://teket.jp/13495/50393
プロフィール

指揮者・お話し 安積道也(ドイツ・ハイデルベルク教会音楽大学合唱指揮科教授)
シュトゥットガルトおよびフライブルク音楽大学で教会音楽科A課程と合唱指揮科大学院を最優秀で修了。ドイツ国家資格・教会音楽家A級(最高位)取得。2004年、第1回バイロイト合唱指揮者コンクール優勝。合唱指揮をM.シュルト=イェンセン、D.クルツ、H.M.ボイエレ、オーケストラ指揮をS.サンドマイヤーに師事。
2009〜2019年、西南学院音楽主事を務め、オラトリオ作品に特化した「オラトリオ・アカデミー」を設立。全国で指揮・指導・講演活動を展開。教会音楽の理論と実践を専門とし、アカペラから大規模オラトリオまで幅広いレパートリーを持つ。元エリザベト音楽大学非常勤講師、キリスト教礼拝音楽学会元理事。
2020年よりハイデルベルク教会音楽大学合唱指揮科教授。指揮科責任者として教会音楽家の育成と合唱音楽の発展に尽力。大学室内合唱団を率い、マンハイム室内管弦楽団やラルパ・フェスタンテらと共演。「ハイデルベルク春の音楽祭」におけるバッハ《マタイ受難曲》など客演多数。毎年、プロジェクト・リーダーとして宗教音楽に関する音楽祭を音大で企画・演奏(2024年:八歌集Achtliederbuch出版500年/コラール・カンタータ300年記念事業など)。現在、同大学室内合唱団およびフィグラル・コーア・ノイエンハイム室内合唱団常任指揮者。

ソプラノ 白川深雪(しらかわ みゆき)
京都市立芸術大学・同大学院修了。第11回飯塚新人音楽コンクール第1位、第4回J.S.G国際歌曲コンクール第1位、聴衆審査賞、大阪文化祭賞奨励賞、第8回日本モーツァルトコンクール第2位、モーツァルト音楽大賞優秀賞、第5回青山音楽賞受賞。青山海外研修費にて渡欧。約12年間ドイツ、ウィーン、イタリアにて研鑽を積み活動。数多くのオラトリオのソリストを務める他、オペラでは「アイーダ」「椿姫」「蝶々夫人」「修道女アンジェリカ」「ランメルモールのルチア」にてタイトルロールを演じる。ポリテアーマグレコ歌劇場、ブリンディジ歌劇場にて蝶々夫人役でイタリアデビュー。2019年トリエステ・ヴェルディ歌劇場にて「カルメン」ミカエラ役で契約。CD「詩人の夢」をリリース。レコード芸術、音楽現代推薦盤。平成音楽大学講師。二期会会員。北九州音楽協会理事。イマジネーションオペラ副代表。

テノール 江川靖志(えがわ やすし)
福岡教育大学大学院修了。オペラでは新福岡古楽音楽祭第5回記念公演「オルフェオ」(こだま)、NCB音楽祭「メリー・ウィドウ」(カスカーダ)等を演じ、他にモンテヴェルディ「聖母マリアの夕べの祈り」、バッハ「マタイ受難曲」「ヨハネ受難曲」、ヘンデル「メサイア」、モーツァルト「レクイエム」、ベートーヴェン「第九」等のソリストを務め、ソリストとして九州交響楽団、群馬交響楽団と共演。2019年ドイツにて宮廷歌手Oskar Hillebrandt氏によるマスタークラスを受講。これまでに吉田由布子、Kayo Hashimoto Hillebrandt、Oskar Hillebrandtの各氏に師事。現在、久留米大学附設高等学校・中学校非常勤講師、近畿大学九州短期大学通信教育部保育学科特任講師、合唱団ヴァンヴェール、混声合唱団ポロロッカ指揮者。2022年久留米市芸術奨励賞受賞。

バリトン 新見準平(にいみ じゅんぺい)
福岡県出身。東京藝術大学卒業(同声会、アカンサス音楽賞受賞)、同大学院修士課程修了。ウィーンとデン・ハーグにて更に研鑽を積む。第19回日本モーツァルト音楽コンクール第1位、第32回飯塚新人音楽コンクール第2位。
2009年東京労音「第九」でデビュー後、第九やメサイア、宗教音楽のソリストとして国内外で活動。バッハ・コレギウム・ジャパンの録音、海外ツアーにも参加。小澤征爾音楽塾、セイジ・オザワ松本フェスティバル「ラ・ボエーム」に出演。近年は指揮者としての活動、後進の育成にも力を入れている。東京二期会会員、大分二期会理事、イマジネーションオペラ会員。大分県立芸術文化短期大学非常勤講師、平成音楽大学講師。

管弦楽 オラトリオ・アカデミー・アンサンブル福岡(コンサートマスター 大内山薫)
2012年「西南学院オラトリオ・アカデミー」の公演を機に、プロフェッショナルの演奏家で構成された管弦楽アンサンブル。2017年「西南学院オラトリオ・アカデミー・アンサンブル」から改称。作品成立当時の様式や演奏習慣、 歌詞内容を踏まえた演奏が高い評価を得ており、福岡初演作品などにも多数参加。「オラトリオ・アカデミー」シリーズ以外にも、西南学院コンサートなどに出演。大規模なオラトリオ作品や受難曲をはじめ、パイプオルガンとの協奏曲や、小編成のアンサンブルにもレパートリーを広げ、モダン楽器での演奏だけでなく、オリジナル楽器を使用したオーケストラとしてもキャリアを重ねている。
合唱 福岡オラトリオ・アカデミー2025合唱団
2012年、安積道也を常任指揮者として設立。バッハ《マタイ受難曲》などの大規模オラトリオ作品を継続的に上演。神学的背景に根ざしたテキストの精緻な読み解きと、逐語訳を踏まえた深い理解、そして歴史的演奏法に則った演奏表現を活動の柱としている。指揮者の渡独に伴い一時活動を休止したが、2024年に再始動。安積のもとで研鑽を積んだ旧団員に全国から新たな団員が加わり、福岡を代表するソリストと、歴史的奏法のスペシャリストからなるオラトリオ・アカデミー・アンサンブル福岡とともに、本格的かつ精神性豊かな演奏を目指している。
連動企画・動画配信講座
◆安積道也教会音楽講座7
「ヘンデル《メサイア》を深掘りする〜歌い手と指揮者のための“深めの”基礎知識〜」(全2回)
”〈ハレルヤ〉は、なぜ作品の最後ではなく、第2部の終わりという中途半端な場所に置かれているのでしょう?”
そんな《メサイア》の魅力の裏側にある“なぜ?”に、目を向けた音楽講座です。
教会音楽のエキスパートの視点から、親しみやすく、時にマニアックに、誰でも楽しめるような内容です。
演奏会の前に受講されれば、あなたの《メサイア》体験が、これまでと一味ちがうものになること請け合いです!
《メサイア》を愛する全ての人に!